歴史のある銭湯・古銭湯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 22:09 UTC 版)
江戸時代より現在まで続く歴史のある銭湯が全国に複数存在している。1773年(安永2年)に創業した東京都江戸川区のあけぼの湯は都内でも最も創業が古い銭湯(廃業した銭湯を除く)である。この他、江戸時代より続く銭湯として都内には江戸川区の鶴の湯や台東区の蛇骨湯、中央区の金春湯があり、全国では長野県のアルプス温泉(創業当時:忠兵衛のお湯)、新潟県の千代乃湯、熊本県のくすり湯などがある。 一方、建物自体の建築年代が古い銭湯としては、1907年(明治40年)に建築され登録有形文化財でもある鳥取県倉吉市の大社湯、1915年(大正4年)に建築された愛媛県八幡浜市の大正湯、明治末期から大正初期頃に建築された千葉県勝浦市の松の湯、1923年(大正12年)に脱衣場の建物が建築され登録有形文化財でもある京都市の船岡温泉など、明治から大正にかけて建築された銭湯が現存している。 歴史のある銭湯にも老朽化や利用客の減少などから廃業を決めた銭湯もある。 秋田県鹿角市の花の湯は1836年(天保7年)の「風呂免許」(銭湯認可証)を所持する銭湯であったが、2014年(平成26年)12月に廃業している。 建物自体が古い銭湯としては、東京都内では1927年(昭和2年)頃に宮大工により建築された文京区の月の湯(2015年5月廃業)が最古とされる銭湯であった。 北海道小樽市の小町湯は1900年(明治33年)の創業とされる道内最古の銭湯であったが、2021年(令和3年)10月24日で廃業した。
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