構成と制作
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本アルバムに収められた楽曲は計15曲で、曲順は有安自身の変化を感じ取ってもらいたいという思いをこめて、制作順に収録された。収録曲のうち「心の旋律」・「feel a heartbeat」・「Another story」・「Drive Drive」・「裸」の5曲については2016年7月に開催された有安のソロライブ「ココロノセンリツ 〜Feel a heartbeat〜 Vol.0」で販売されたCD『ココロノセンリツ♪ feel a heartbeat』に収録されていた。そのほか楽曲「小さな勇気」も同年11月にダウンロード配信によってリリースされており、最終曲「ありがとうのプレゼント」はライブ公演での歌唱音源を収録した Bonus Track の扱いとなっている。残りの8曲は本作が初収録となった。 収録曲のうち、およそ半分の作品で有安が作詞・作曲を手掛けた。このうち、楽曲「feel a heartbeat」は有安が多保孝一からの指南を受けながらギターでメロディラインを決定し曲作りが行われた。「feel a heartbeat」以外の作品は、主に有安が思い浮かんだ旋律を鼻歌でiPhoneに記録し、それを修正するといった手順で作曲が行われた。それぞれの歌詞は作曲作業と並行して作ったものや、有安が日頃ノートに書き留めていた言葉を採用していくことで形にした。本アルバムのタイトル「ココロノオト」にはその詞を書き連ねたノートの名前「心ノート」の意味を含ませているという(ちなみに、本作品のジャケットでは、印刷面の右下に小さく印字された「ココロノオト」の「オ」の横棒の色だけを意図的に変えることで、作品名に当該「心ノート」の意味を含ませたものであることが象徴的に表現されている)。有安が関わった楽曲のうち、1曲目の「心の旋律」は有安が中高生の頃に喉を痛めて声を出せなかった時期の心情が描写された。続く「Catch up」は有安が大学1年の時に知人と作ったものを音楽ユニット・OSTER projectの助けを借りてアレンジした作品で恋心をテーマに制作しているという。3曲目の「ハムスター」は有安が初めて一人で作曲に挑戦した作品に当たる。4曲目の「ペダル」では日常のルーティーンを表現した内容となっている。アルバム表題曲に当たる「ヒカリの声」ではソロでのライブを始めたばかりの有安がステージに登壇するまでに感じた苦難が歌詞に込められている。 一方、作詞・作曲のクレジットに有安の名前が入っていない作品群は、有安が自身のプロデューサーを通してそれぞれの音楽家に制作依頼を出したことで実現した。その大部分の作品は担当する音楽家との打ち合わせを行い、楽曲のイメージを共有することで制作方針を固めたという。 伴奏のレコーディングやミックスダウンには有安が立会った作品もあり、楽曲「遠吠え」をはじめとしてその場で彼女のディレクションが反映された。楽曲「ハムスター」以外の作品ではいわゆる自動演奏ではなく、楽器の生演奏が収録された。また、有安によれば10曲目の「遠吠え」までの楽曲は全て自身の気持ちを曲に落とし込む形で制作されたが、11曲目以降の楽曲には他人への思いも込めるようにして曲作りを行ったという。特に「小さな勇気」には東日本大震災と熊本地震に対するチャリティーソングとして作られた背景がある。
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