梅本杏子(うめもと きょうこ)
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「和菓子のアン」の記事における「梅本杏子(うめもと きょうこ)」の解説
本作の主人公。18歳。身長150センチ、体重57キロ。最終学歴は高卒。太めの体格だがブティックで買い物ができる。家族構成は両親と兄が1人。体型のせいで恋愛経験や異性との対話が苦手で学生時代、同性の親友からは別のクラスの異性に声をかける役を任されていた。地元に商店街がある育ちから勧誘に対する処世術を身に付けている。他者からの印象は、椿は「ペコちゃん」、立花からは「大福餅」と頬を触られている。大福を「大きな福」と解釈してそう讃える意味で立花は評したのだが、自身では体型を蔑む代名詞と思い込んでいるため、二の腕も触られ大福だと言った立花に殺意を持ち店を辞めようとすら思ったこともある。容姿全体の印象は、冬季にダッフルコートを着た姿を、立花からはテディベアのようだと言われている。他者からの呼ばれ方は、母親と商店街の年長者、『アンと青春』時の友人2人からは下の名前を正しく読んだ「杏子(きょうこ)」、学生時代、友人からは「コロちゃん」、椿と桜井と仕事時の立花からは名字の「梅本さん」、松本からは杏子を「あんこ」と読んだ「あんこちゃん」、プライベートの立花からは、松本と同じく「あんこちゃん」を提案後、梅本の「あんこ」から「こ」を取って欲しいとの抗議に『赤毛のアン』も因み「アンちゃん」と、それぞれ呼ばれている。制服のシャツ、自前で用意したスカートは共にLサイズ。化粧は販売員の清潔感から控えていたが、五月の「魔女」メイクと、メイク後に尚も渋る梅本に椿の指導と和菓子を用いたたとえで小綺麗な程度は行うべき、と諭した立花の意見に以降、最低限の化粧は行うようになった。立花とは当初、ギャルソンのようなイケメン容姿と、その容姿を持つ男性に対する先入観通りの対応に警戒するが、立花の乙女系性格を知り打ち解けて共同作業にあたるようになった。以前読んでいた雑誌の特集記事を応対に生かす、買い物に訪れたスーパーの和菓子を選別、柏木の接客を同じ接客業者の視点から判別等、次第に職業意識に芽生え、同時に奥に閉まっていた働く意義に悩んでいく。学生時代、異性に容姿をからかわれた経緯から男性恐怖症に陥っており、仕事に慣れてからも異性との触れ合いは、兄、父、立花、柏木、松本以外は、仕事としての応対に支障はないものの基本的に苦手のままとなっている。『アンと青春』では、柏木の自虐や柏木への思いを打ち明けた立花の一言に「あたしなんか」と自信喪失をおこしても、自身が接客している感覚がない中、機械対応で接客を行える程、業務に適応する成長をみせる。その一方で鈍感さは私生活でも健在で、京都の旅行では友人にも半ば呆れられつつ諭され、松本の「甘酒屋の荷」を「甘酒の煮」と聞き間違えていただけだったに対し、一方の立花の様子がおかしかったことと旅行の真の目的に気づいていない。
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