桐乃の個人作品
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桐乃が携わった作品のうち、コミックマーケットで合同制作した作品については「#サークル」を参照。 桐乃のケータイ小説(タイトル不詳) 桐乃が「けーたいi倶楽部」に投稿したケータイ小説。桐乃は否定しているものの、黒猫を想起させる登場人物が強姦されて死亡する場面があり、黒猫や京介からは「レイプ小説」と呼ばれている。 本編原作では当初は桐乃と面識のなかった伊織・F・刹那にも、技術的な稚拙はともかく著者が楽しんで書いていることが伝わってくるような面白さを評価されており、閲覧数が1か月で35万回に達して「けーたいi倶楽部」の月間人気ランキングでも1位を記録、桐乃に『妹空』を書かせるきっかけとなる。 『妹空』(まいそら) 原作に登場。桐乃が作ったケータイ小説。体当たり的な取材の結果もあってネット上では高い評価を受け、作中に登場する出版社であるメディアスキー・ワークスを通じて「理乃」名義で文庫化され続編も発表された。物語はりのをめぐる純愛ストーリーとされるが、少々生々しい内容も含まれており、京介に言わせれば「濁愛」で、ヒロインは「クソビッチ」とのこと。後に瀬菜も、書籍版がヒットしたのは宣伝が上手かっただけと批判している。一方でメディアスキー・ワークスの編集者である熊谷龍之介からは、心を躍らされるような「登場人物の天真爛漫さ」や「奇想天外な展開」を評価されており、京介も桐乃の努力は認めている。書籍版は万部単位での売り上げがあったが、世間の評価は賛否両論もあったという。 具体的な内容は、恋人を交通事故で失い、その後付き合った男性にも裏切られ男性不信となっていた主人公りのが、表向きは自分の本心を認めようとはしないものの彼女のことを真剣に気にかけているトシとの運命的な出会いによって心を開いていき、その後次々と降りかかる残酷な運命に翻弄されつつも、奇跡によって救われ結ばれるというもの。 本編アニメ版、およびゲーム『俺の妹P』では、本作の代わりに後述のライトノベル『妹都市』が登場している。『妹空2』(まいそら つー) 『妹空』の続編。『妹空』を主人公・りのの妹・しおり視点で書いたもので、前作以上に自由奔放な内容となっている。しおりという名前は『妹と恋しよっ♪』の登場人物から取られており、その結末は熊谷から、『Kanon』の沢渡真琴シナリオを想起する感動的な内容であると評されている。前作に引き続きハードカバーで書籍化された。 『妹☆星』(マイスター) アニメ版に登場。桐乃が書いたSF小説で、最初のケータイ小説の次に「理乃」名義で書かれた。桐乃の説明によれば「宇宙飛行士になった桐乃が、妹しかいない星で活躍する」内容であるという。ケータイ小説投稿サイト「ブックアップ」に投稿された。メディアスキー・ワークスから書籍化の声もかかったが、桐乃が編集者の意向に従うことに同意しなかったため、改めて新作『妹都市』を書くことになった。 『妹都市』(マイシティ) アニメ版、およびゲーム『俺の妹P』に登場。メディアスキー・ワークスから声がかかった桐乃が、「理乃」名義で書籍化のために書き下ろしたライトノベル。その内容は、大災害によって壊滅した東京を舞台に、女主人公のキリコが生き残りの少女たちを集めながら陰謀に立ち向かい、共に新世界を築いていくというもの。「恋人を事故で失う」といったシチュエーションや「しおりという名の登場人物がいる」といった設定などは本編原作に登場した『妹空』と共通だが、そのストーリーは異なっている。 本編作中に登場する文庫レーベル「雷撃文庫」から出版され、第1巻が主に男性読者の支持を得てベストセラーとなりアニメ化が決定するが、これは他の企画が急遽中止になったために穴埋めとして決まった企画であった。一時は桐乃の意向に反して主人公の性別を変更し、アニメ版を原作のシェアード・ワールド的な作品に位置づけるという案も出されたが、最終的には桐乃の意向が反映された。 本編ゲーム版『俺の妹P』では、本編原作における『妹空』と同様に盗作被害に遭った後、本編アニメ版同様にアニメ化に関するトラブルが起こったと設定されている。 本編アニメ版での劇中小説イラストはBUNBUN。
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