東シベリアの統治とは? わかりやすく解説

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東シベリアの統治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 03:59 UTC 版)

ニコライ・ムラヴィヨフ=アムールスキー」の記事における「東シベリアの統治」の解説

1847年エニセイ県知事東シベリア総督任命される東シベリア総督職は皇帝直接任命する職であり、シベリアの東半分からアラスカにまでまたがる広範囲地域管轄していた。このとき、ムラヴィヨフ38歳であったため、このような年齢人物総督任命することに対して賛否の声が巻き起こったムラヴィヨフ総督として最初の行動役人による公金横領やめさせることだった。彼はまた、シベリア極東先住民学校ロシア語を習うよう命令した。彼はシベリア流され政治的亡命者たちも利用しながらアムール川北部地域への探検植民推進した例えば、ムラヴィヨフ親類であり当時トムスク流されていた無政府主義者ミハイル・バクーニンは、ムラヴィヨフ招かれイルクーツク働いた)。ムラヴィヨフのもとにはこうしたロシア帝国不満分子流刑者などが集まり政府警戒も招くことになる。彼の行動のほとんどは、極東での商取引拡大させることを目的としていた。宗教地元先住民管理のための強力な手段とみた彼は、キリスト教聖堂新築支援したほか、シャーマニズム仏教など地元宗教に対して支援行った1689年の清とのネルチンスク条約で、ロシアアムール川航行失っていた。しかし、清国アムール川最下流の河口部航行については主張していなかった。アムール河口部を狙うムラヴィヨフ対し1848年革命余波が残るヨーロッパ情勢忙殺されていた首都サンクトペテルブルク外交官僚たちは、中露関係まで悪化することを恐れて強く抵抗した。にもかかわらずムラヴィヨフ清に対してアムールへの権利主張するなど攻撃的な政策執ることに固執したムラヴィヨフ海軍軍人ゲンナジー・ネヴェリスコイによるアムール川流域サハリンへの探検ロシア政府認可させた。1850年から1853年にかけて、ムラヴィヨフはいくつかの探検隊アムール川河口およびサハリンに対して送りニコラエフスクはじめとするロシア前哨がこれらの地に設立された。これは政府内で議論呼び前哨放棄ムラヴィヨフ解任取りざたされたが、ムラヴィヨフ皇帝対す請願によって前哨設置一転して認可されムラヴィヨフ地位守った1853年12月31日ユリウス暦1854年1月11日)、皇帝ニコライ1世ムラヴィヨフに、アムール川沿いに国境確立することを清国交渉する権利、およびアムール河口に派兵する権利与えた1854年から1858年にかけてムラヴィヨフゲンナジー・ネヴェリスコイアムール川探検後援してこの目的達成しようとした。 1854年5月最初の探検が行われた。アムール上流ロシアアルグン川から、蒸気船率いられ77隻のはしけやいかだによる船隊アムール河口向けて出発した船隊一部そのままオホーツク海渡ってカムチャツカ半島アバチャ湾へと送られた。クリミア戦争余波により、太平洋側アバチャ湾でも英仏連合軍による攻撃迫っており、砲兵隊半島を守るため設置されていた。ムラヴィヨフによる補給により、これらの砲兵隊ペトロパブロフスク英仏軍の攻撃から守るのに大きな役割果たした1855年探検隊最初ロシア人植民者アムール川河口送ったムラヴィヨフこの頃英仏対抗するアメリカ合衆国支援引き入れ清国との交渉開始した

※この「東シベリアの統治」の解説は、「ニコライ・ムラヴィヨフ=アムールスキー」の解説の一部です。
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