村中の言論活動に対する評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 18:02 UTC 版)
「村中璃子」の記事における「村中の言論活動に対する評価」の解説
週刊金曜日の野中大樹編集長は、HPVワクチン被害を訴える少女にラインを通じて取材を申し込んだことについて、プライバシーの侵害などと批判した。 ジョン・マドックス賞受賞に関連して、コンピュータ科学者の坂村健東洋大学情報連携学部長は、「批判した相手から訴訟を起こされながらも、このワクチンは危険だという『常識』に疑問を呈する発信を続けた村中氏の受賞は大きい」と評価した。国際政治学者の三浦瑠麗は、メディアの副反応関連報道を批判しつつ「科学者として名誉ある賞の一つを受賞した村中氏の活動とそこに与えられた国際的評価を、新聞やテレビはきちんと取り上げてしかるべきだろう」と論評した 生化学者でJapan Skeptics監査委員の平岡厚[リンク切れ]元杏林大学保健学部准教授は、村中は「査読を通過した反対派の論文を無視して「所定の科学的基準で検出されなかった副反応は実際にない」と負けずに主張するだけ」で、裁判でも何が捏造だったのか具体的に言えていないと批判し、村中のジョン・マドックス賞受賞に伴うNatureの権威が副反応否定・軽視の根拠として利用されることに懸念を示した。なお、平岡はHPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの一員であることを公表している。 小説家で政治家の田中康夫は、水俣病患者が認定されたのに東大医学部は因果関係がないと言い続けた50年以上前の話と村中は同じになっていると指摘し、評論家の浅田彰京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授も、村中のように苦痛を訴えている人を心身症だとか非科学的と言っているのが非科学的で人々の気持ちを無視してはいけないと指摘した。 BuzzFeed Japanの岩永直子記者は、村中のジョン・マドックス賞受賞をいち早く報じる一方、名誉毀損訴訟の東京地裁判決を詳報する記事で、村中の取材方法に関して「結果的に回答を拒否されるとしても、疑惑を追及する相手に疑惑の内容をぶつけて本人の見解を質す努力をするのは取材者として基本的な手続きだ」と述べた。 ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスン(英語版)(ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院)でワクチン・コンフィデンス・プロジェクトのディレクターを務める人類学者のハイジ・ラーソン(英語版)教授は、東京地裁判決を報じる記事の中でコメントし「大切なことは、メディア報道が判決の要点を捻じ曲げず、池田医師の科学が勝利したという意味を持たせないことであり、負けたのは村中医師のやり方や言葉である」と述べた。 「守れる命を守る会」は、本庶佑(京都大学特別教授、)、木下勝之(日本産婦人科医会会長)、吉川裕之(茨城県立中央病院名誉院長、筑波大学名誉教授)、神川晃(日本小児科医会会長)、岡野久(千葉県保険医協会会長)をはじめとする複数の医師からの、村中の『科学に基づく言論活動』を評価するコメントを掲載した。
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