朽木家文書とは? わかりやすく解説

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朽木家文書(千六十六通)

主名称: 朽木家文書(千六十六通
指定番号 117
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 38巻、13冊、9通
時代区分 鎌倉桃山
年代
検索年代
解説文:  近江高島朽木庄の地頭であった朽木家伝来した文書で、承久三年一二二一八月二十五日北条義時下文上限として南北朝室町時代中心に桃山時代に至る一〇六通存し将軍家御教書室町幕府奉行人奉書近江国守護佐々木氏書状をはじめ、土地売券などがまとまっている。
 鎌倉時代朽木氏は義綱を中心に諸国所領獲得しており、文書には朽木氏所領支配に関するものも多く存している。なかでも経氏は、池大納言頼盛の七代河内次郎顕盛の猶子となって丹後国倉橋郷内保呂村地頭職等を与えられており、元徳二年(一三三〇九月二十二日平顕盛譲状など本文書中鎌倉時代多くはこのときに伝わったのである
 室町時代文書のうち、長禄四年(一四六〇)十二月十四日足利義政袖判御教書および応仁元年一四六七)十二月二十七日室町幕府奉行人連署奉書によればこの間朽木庄は幕府料所となっており、朽木氏奉公衆として将軍直属していたことがうかがえるこの他文明十年一四七八正月二十八日朽木庄内針畑の下司公文出した被官契約起請文や、天文二十一年一五五二)の冬御給分帳の記載内容等からは、戦国期における朽木氏家臣団あり方知られる。また文書中に二〇〇通余り数え土地売券は、そのほとんどが十五世紀集中しているが、これらの文書朽木氏出挙利銭等によって領主経営行い土地集積進めていた実態を示すものとして注目される
 以上のように本文書は、畿内周辺典型的な地頭領主である朽木氏国人領主として発展していく過程を示す文書群であり、中世史研究上に価値が高い。



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