最長片道切符
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 06:45 UTC 版)
最長片道切符(さいちょうかたみちきっぷ)とは、一般に日本のJR(旧国鉄)の路線で北海道から九州まで経路が途中で重複しない発駅から着駅までの距離が最も長い経路を持つ片道乗車券の呼称[1]。最も長い経路を持つ片道乗車券は鉄道事業者ごとに存在するとは限らず、大陸諸国など共通運賃制度や共通乗車制度によって運賃体系や乗車券のシステムが他の鉄道事業者と共通していて鉄道事業者では区別できない地域がある[1]。
注釈
- ^ これにも別の「6」の字型の1駅削った場合と、元々「2」の字型の場合がある。
- ^ 2007年にNHK BShi等で放送された「関口知宏の中国鉄道大紀行 〜最長片道ルート36000kmをゆく〜」の経路の探索は、これの発展形である。
- ^ 運賃計算は正しかったが、ペン書きの経路からは木次線・三江線・大隅線が書き漏れていたという。
- ^ 列車とバスの運転本数を無視してひたすら乗り続けたと仮定して、有効期間ちょうどの日数がかかる計算となる。
- ^ 普通乗車券と四国フリーきっぷを使用。
- ^ 2019年3月に、山田線宮古駅 - 釜石駅間を三陸鉄道に移管した。また、2020年3月に気仙沼線柳津駅 - 気仙沼駅間および大船渡線気仙沼駅 - 盛駅間が廃止され、BRT(気仙沼線・大船渡線BRT)に転換された。
- ^ 起点駅または終点駅の変更だと27年ぶり。
- ^ 例えば、北海道と九州をそれぞれ発着のどちらかにした経路が最長であろうという前提をあらかじめ置くことは、いわゆるヒューリスティックであり、かつての手計算時代における経路探索には大方その傾向がある。葛西の報告は、そういった前提を一切排除したかたちで純粋な最長を示したという所が要諦である。
- ^ 計算時間の短縮や、簡易な手法でも結果を容易に得られる、等。
- ^ 品鶴線武蔵小杉駅開業(2010年3月13日)以前のルート。開業当時ではすでに路線図等で誤解が生じないような配慮が概ねなされていた。
- ^ 2012年8月20日以後、東日本旅客鉄道が自動車運送事業に再度参入している。
- ^ JR各社と連絡運輸を締結している会社同士の連絡運輸がない場合には発売ができないため。例えば、土佐くろしお鉄道と阿佐海岸鉄道は連絡運輸を締結しておらず、両社に跨った乗車券を発売することは出来ない。
出典
- ^ a b c 大島篤『お客様に鉄ヲタはいらっしゃいませんか?』リイド社、2013年、6頁。 - 同著では「(JRの)片道切符」としている。
- ^ a b 1961年の東大旅研最長片道切符旅行は最長ではなかった? - EXCELによる最長片道ルート探索(近藤英明)
- ^ a b 最長片道切符ルートの変遷 1961-2011 - デスクトップ鉄のデータルーム
- ^ 宮脇 1979.
- ^ 「稚内発肥前山口ゆき11,540km完全踏破」『旅と鉄道』'97 冬 増刊、鉄道ジャーナル社、1997年1月1日。
- ^ “一筆書きで鉄路1万キロ 最長きっぷの「終点」、33年ぶりに変更へ”. 鉄道プレスネット (2022年6月21日). 2023年1月19日閲覧。
- ^ “新大村駅で「最長片道きっぷの旅」達成者に認定書 西九州新幹線の開業にあわせ”. 鉄道プレスネット (2022年9月25日). 2023年1月19日閲覧。
- ^ “「最長片道切符」新大村が終点駅に 1万1000キロの旅 東京の伊藤さん 達成者第1号”. 長崎新聞. nordot. (2022年10月4日) 2023年4月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g 最長片道切符の起点・終点「南北逆転」35年ぶり九州→北海道、考え方次第で変化なし - 鉄道プレスネット(2024年2月28日)、2024年4月1日閲覧
- ^ 平野照比古「65日間日本一周最長片道切符」『bit』第7巻第1号、共立出版、1975年、53-58頁。
- ^ 西泰英「コンピュータで一筆書き」『旅』、日本交通公社、1980年8月、121頁。
- ^ Programming Tools and Techniques (PTT), 第260回「全探索で最長片道きっぷに挑む」
- ^ 宮代隆平、葛西隆也「鉄道OR見聞録 最長片道切符」『日本オペレーションズ・リサーチ学会機関誌』第49巻第1号、日本オペレーションズ・リサーチ学会、2004年1月1日、15-20頁。
- ^ PROJECT LOPのウェブサイト
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