映画シリーズの時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:30 UTC 版)
映画第1作 エンタープライズでの5年間の調査飛行の後、一旦は艦隊を離れ、バルカンで感情を完全に捨て去る境地に至るコリナールの修行に入る。しかしヴィジャーの接近に伴う地球の危機を感知し、艦隊への拘りを捨てきれていないことを自覚。コリナールは達成直前で失敗に終わり、エンタープライズへ駆けつけて艦隊に復帰し、再びカークの許で副長兼科学主任を務める。ヴァルカン人にとって理想的な、完璧な知性を備えたヴィジャーが求めていたものが、実は人間性だった皮肉を笑い、コリナールの修行を打ち切る。 映画第2作 カークの後任として同号の艦長を務めている。ただしカークが同乗するときは、彼を最高指揮官とする。2285年、カーン・ノニエン・シンによるジェネシス装置自爆の際、放射能で汚染されたエンジンルームの中に独りで身を投じて機関を修理し、エンタープライズの危機を救ったが、代償に命を落とす。遺体は宇宙葬にされたのち、ジェネシスの発動によって誕生した惑星に降下する。これはニモイが映画2作に出演する時「スポックを死なせること」が条件だったという風説があるが、TOSのDVD内の特典映像でニモイ本人が明確に否定している。 映画第3作 生命を創造するジェネシスの影響で遺体の細胞が再生。子供として蘇生し、さらに惑星ジェネシスの急激な成長スピードの影響を受けて急激に成長する。7年ごとのポン・ファーを短時間で数回も経験する。惑星を離れることで急速な成長は治まり、ヴァルカン星のセレヤ山での儀式(ファル・トア・パン)によって、前作の死の直前にレナード・マッコイに託していたカトラ(魂)との再融合を果たす。カトラの救済をカークに依頼したのは父サレクである。 映画第4作 バルカンでのリハビリテーションを経て、20世紀の地球へのタイムトラベルの間にカークらとの人間関係を完全に取り戻す。地球で再会した父サレクは、かつて艦隊への入隊を反対したことを自分の間違いだったと認め、完全に和解する。 映画第5作 2287年、エンタープライズを乗っ取った異母兄サイボックと対面する。サイボックの精神融合によるトラウマの暴露を使った洗脳術を跳ね除け、サイボックに今の自分が自己を確立し居場所を認識していることを語り、カークへの忠誠を守る。 映画第6作 2293年、連邦の特命全権公使として秘密裏にクリンゴン帝国との和平工作を進め、クリンゴンのゴルコン宰相との秘密交渉のエスコートにカークとエンタープライズAを推薦。クリンゴンを強く嫌悪するカークに「ニクソンだけが中国に行けた」と説得を行う。日本語字幕版では「タカ派のニクソンが中国に行った例もある」と意訳されているが、原語では「バルカンの金言に曰く……」と言っている。このミッションの時点で、カークと共に3ヶ月後に退役を控えていた。また、自らの後継者とも目していたヴァルカン人士官のヴァレリスには「論理は賢明であることの始まりだが終わりではない」と、彼らしい含蓄あるアドバイスをしている。その後、ゴルコン宰相謀殺の冤罪でカークとマッコイが流刑になると、エンタープライズA艦長としてその救出および真相究明に全力を尽くすが、その結果愛弟子ヴァレリスの裏切りを暴いて破滅させることとなり、論理と自らの限界を思い知らされる。
※この「映画シリーズの時代」の解説は、「スポック」の解説の一部です。
「映画シリーズの時代」を含む「スポック」の記事については、「スポック」の概要を参照ください。
- 映画シリーズの時代のページへのリンク