明皇丸乗組員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:21 UTC 版)
義明と吉川が乗り込んだ練習帆船。 九鬼 清隆(くき きよたか) 次席一等航海士。義明の担当教官。軍人ばりの強面で「鬼教官」と呼ばれる厳格な人物。自分にも他人にも厳しく、頼りない船長と一等航海士にかわって船を仕切っている。不真面目で怠惰な義明には目をつけていたが、長年悩んでいたドライアイを義明が治療したことで一目置くようになる。教師に恵まれてこなかった義明にとって良い教官となって船に関するさまざまな知識や技術をたたき込んだ。 吉田 守人(よしだ もると) 練習生。通称「守ちゃん」。入船式の最中に吹いた突風で目を負傷し、そのことを心配した義明、吉川と共に九鬼から甲板掃除を命じられる。そのことがきっかけで二人と親しくなり、上杉の治療で目の負傷も大事には至らずに済む。事情通で明皇丸についての人間関係や抱える問題などを義明に教える。行きがかりで中野の手術にも立ち会うことになり、助手として義明を支えた。 最終話でビッチと結婚し一児の父となる。 吉田 美知(よしだ みち) 女性練習生のリーダー格。通称「ビッチ」。守人の妻で旧姓は尼子。金髪で色気丸出し、かつ下品で破廉恥な文字通りのビッチ。風呂場でふざけていて負傷した仲間の治療をした吉川と仲良くなる。父親は日本人で母親はマカイエンサ(ポルトガル系中国人)。元ヤンキーだったが、本気で好きだった男(顔ははっきりと描かれていないが、髪型や船好きという点から竹中である可能性がある)に離れられてしまい、以後は自分を本気で受け止めてくれる男性を見極めようとしてきた。根は照れ屋で純情かつ、いまだ処女。義明に惚れ込み色仕掛けに下ネタを交えて誘惑するが悉くツッコまれる。だが、積極性な彼女を見ているうちに吉川が本気になっていく。ちなみに彼女が義明に惚れ込むことは竹中がしっかり予測していた。 最終話で守人と結婚し一児の母となる。 ブル 女性練習生。本名不明。ビッチの親友。ゴルゴのような顔にタラコ唇という強烈なキャラ。更に強烈なのがワキガで、夜間当直中に立ったまま居眠りしていた義明が「死体みたいな臭いがする」と言って目を覚ましたほど。非常に無口でセリフは全く無い。見かけによらず純情で中野と交際している。 鉢屋 弥生(はちや やよい) 女性練習生。大人しく人付き合いが苦手で盗撮を趣味としていた。ビッチに興味を持ち、彼女の本性を全て見抜くなど洞察力に長ける。周囲に馴染めず抑鬱気味で自殺願望まであったが、上杉が仕掛けた盗聴器によって義明らが自分のことを心配する様子を知り立ち直る。その後、義明の発案で船内新聞の記者となる。酔って馬鹿騒ぎしたビッチや吉川を記事にしたせいで、義明と吉川についての噂が船内に広まることになった。 中野 船員。苦節20年のベテラン船員で中年男性。頬に黒い痣があるのが特徴。乗船後、上杉に相談をしていたところを義明たちに目撃されるが、実は男性器に真珠を埋め込む手術の依頼だった。若い彼女に見限られないためだったが、後にその相手というのがブルだとわかる。頬の痣もブルが殴ってつけたもの。魔の海域で船が嵐に遭った際、甲板作業中に転倒し重体に陥る。鉢屋が必死で船内に連れ帰ったものの、腹部大動脈瘤の破裂と診断される。義明のひらめきと航海士たちの慎重な操船により、船内での手術に成功して一命を取り留める。 筒井 順一(つつい じゅんいち) 船長。好々爺然としているが日和見主義者で「何もしま船長」と陰口される。トラブルが起きてもすべて部下任せで肝心なときにも酔いつぶれているなど全く頼りにはならない。
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