日本語での表記についてとは? わかりやすく解説

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日本語での表記について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:52 UTC 版)

エイブラハム・リンカーン」の記事における「日本語での表記について」の解説

リンカーン日本人として初め謁見したジョセフ彦こと浜田彦蔵1864年発行した海外新聞記事記載例を見ると、「リンコルン」が6例、「レンコロン」が4例、「リンコリン」「レンコレン」が1例ずつと、本間清雄や岸田吟香記者によって表記分かれている。 1907年には、翻訳家山縣悌三郎次のように言及している。 ジョセフ・H・チョート『リンコン人物及び其の事業』- ウィキソース。「從來リンコンの名はアブラハム・リンコルン若くはリンコーンと發音せられたるが、皆誤れり。正しきはエーブラハム・リンコン也。」 明治末から1970年まで新聞切抜資料集である神戸大学新聞記事文庫にも複数の訳があり、それぞれの初出は「リンコルン」が1912年、「リンカーン」が1913年、「リンカン」が1917年、「リンコン」が1927年(ただしリンコン自動車記事のみで人名には用いられていない)。件数も「リンカーン126件、「リンコルン89件、「リンカン20件と、長音で「リンカーン」とする表記ローマ字読みの「リンコルン」が多数占めている。 立身伝は明治・大正期日本評判となり出版物相次いで刊行された。それらの表記は、1909年の『内外教訓物語 人之巻』では「リンコルン」、ほかにも櫻井鴎村1918年著作リンコルン物語』があり、内ヶ崎作三郎1919年著作も『リンコルン』である。また、複数作者により唱歌作られており、国立音楽大学附属図書館索引確認できる3曲のタイトル全てリンコルン』である。 1926年高級車リンカーン広告においては、「リンコン」の表記確認できる。ほかにも島崎藤村晩年の作品に『アブラハムリンコンの母』がある。 このように明治から戦後にかけて日本語でのカナ表記はまった統一されておらず、のちに「リンカーン」でほぼ統一され経緯不明である。 1991年国語審議会発表した外来語の表記」において、「Lincoln」を「リンカーン」と表記することが定められた。※ただし、「語例は、それぞれの仮名用法一例として示すものであって、その語をいつもそう書かなければならないことを意味するものではない」と留意事項記されている。 2018年現在グローバル化急速に進展している現状踏まえ高等学校世界史教科書では現地読みに近い「リンカン」で統一され中学校歴史教科書でも「リンカン」を採用する出版社増えている。

※この「日本語での表記について」の解説は、「エイブラハム・リンカーン」の解説の一部です。
「日本語での表記について」を含む「エイブラハム・リンカーン」の記事については、「エイブラハム・リンカーン」の概要を参照ください。

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