日本文学の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:41 UTC 版)
「評論家一覧」、「比較文学」、および「翻訳文学」も参照 日本文学研究は、上代文学・中古文学・中世文学・近世文学・近代文学・漢文学の6つの区分のもと、研究が進められている。それぞれの分野は独立しつつも、研究対象や研究手法が共有されたり、研究者の研究対象が複数分野にまたがることも少なくない。以下、日本文学研究における時代区分と、関連する日本学術会議協力学術研究団体を挙げる。 上代文学 - 上代文学会。萬葉学会。 中古文学 - 中古文学会。和歌文学会。 中世文学 - 中世文学会。 近世文学 - 日本近世文学会。俳文学会。歌舞伎学会。 近現代文学 - 日本近代文学会。昭和文学会。日本社会文学会。 漢文学 - 和漢比較文学会。 文学全般 - 日本文学協会。解釈学会。 文学研究は、作品の解釈や作風を考察する研究が一般に知られているが、20世紀後半以降、文学理論の影響で研究手法は非常に幅広いものとなっている。例えば、古典文学(上代~近世)研究では、新出資料の発見や翻刻、研究対象とする諸本の系統を明らかにする写本系統学、書籍の出版・流通過程に関する研究、書誌学を用いた研究などが行われている。近年は、くずし字解読やデータベースによる画像公開といった情報学分野、美術史的観点からの検証や芸術家による創作活動支援といった美術分野との連携も進んでいる。また、近現代文学研究では、いわゆる文豪と呼ばれる作家やその作品を研究対象とするだけでなく、ライトノベルや漫画・アニメといったサブカルチャーを研究対象とした研究も行われている。 また、日本文学作品が海外において徐々に認知される中、古典から現代文学までが幅広く研究対象となり、エドワード・サイデンステッガー、ドナルド・キーン、ロバート・キャンベル、ピーター・マクミランといった翻訳家・研究者が、多くの著作を残している。
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