美術分野とは? わかりやすく解説

美術分野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 01:15 UTC 版)

学芸員」の記事における「美術分野」の解説

美術分野における学芸員は、美術展企画所蔵品選択ワークショップなどの美術普及活動を行う専門的な職員である。しかし、実際には、人手不足の折、力仕事までこなす「何でも屋になっているというのが実情という話もよく耳にする。 通常学芸員には、それぞれ1つまたは複数専門分野があり、その専門分野は、その学芸員所属している美術館等企画収集極めて密接な関係にある。 たとえば、写真専門である学芸員がいる美術館では、通常写真作品収集力を入れており、また、写真企画なされる可能性も高い。ときどき、「何故、あの美術館であんな写真企画なされるだろうか」と不思議なケースがあるが、それは、その美術館に、写真専門学芸員がいる、ということがその理由であることが多い。逆に写真専門とする、または、少なくとも、副次的写真専門とする学芸員がいない美術館では、写真企画はまずなされないなぜならば写真扱える担当者がいない美術館写真作品任せられるずがないからである。 したがって美術のある分野興味があり、その分野について「強い」美術館を知るためには、その分野について専門学芸員を知らねばならない。そして、そのような学芸員所属している美術館こそ、その分野について「強い」美術館であるということ言える。 しかし、以上のような認識は、専門家一部美術ファンしかないため、学芸員情報(どの美術館にどの分野専門とする学芸員所属しているかという情報)は、通常存在せず一般的に知る手段もない。これに関しては、 学芸員は、大学教授などと異なり美術館等所属機関側が、その独立性認めないことが多くそういった情報流布(や美術館等越えた活動例えば、評論出版活動)を妨げている。 学芸員自身が、余計な業務増加等をおそれてそういった情報流布嫌っている。 学芸員は、タレント政治家などといった多数の目にさらされる人々はまった異なりそういった情報流布により、プライバシー侵害おそれがあるため、流布なされない。 というような指摘もある。同じ日本の博物館施設でも、自然史博物館歴史博物館民俗学博物館では学芸員専門応じた一般向けの講座児童・生徒向けの教室がしばしば開かれており、そうした講座教室テーマ動向などによって学芸員専門動向比較容易に知ることができる。しかし日本の美術施設では、ワークショップ形式イベント取り入れている現代美術系の施設を除くと、そうした情報取得比較的困難である。 なお、もちろん、国立などの、大きな美術館博物館であれば学芸員相当する専門職員多く美術のほとんどの分野カバーできるはずであるが、学芸員制度を採る私立公立美術館そのような恵まれた施設はまれであろう

※この「美術分野」の解説は、「学芸員」の解説の一部です。
「美術分野」を含む「学芸員」の記事については、「学芸員」の概要を参照ください。

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