日本での布教活動とは? わかりやすく解説

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日本での布教活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:13 UTC 版)

日本のキリスト教史」の記事における「日本での布教活動」の解説

鉄砲伝来」、「南蛮貿易」、「天正遣欧少年使節」、および「キリシタン大名」も参照 日本では、他の植民地化されたアジア地域異なりヨーロッパ影響及ばず本国軍事的経済的な支援無かった。そのため、宣教師たちはまずその土地大名などの有力武将と会見し南蛮貿易利益などを訴えながら布教許可を得ると共に安全の確保図った。これ以前1543年にはポルトガルの船が種子島難破しており、火縄銃などが伝来していた。大名は、独自に南蛮人との交易の道を模索している真っ最中であり、その南蛮との窓口になりうるザビエルたちは、来日当初大名たちから基本的に歓迎された。 この過程の中でキリスト教触れた大名たちの中にも洗礼を受けるものが現れた。彼らがキリスト教信仰し理由は、キリスト教理念に真剣に惹かれた者の他、単に南蛮との貿易をより円滑かつ大規模に行いたいため、または南蛮文化科学技術習得する目的から信仰するようになった者もいた。彼らはキリシタン大名呼ばれており、特に有名なものとして大友宗麟大村純忠有馬晴信結城忠正高山友照および高山右近親子小西行長蒲生氏郷などがいる。 なお布教当初は、言葉問題や、ヤジロウ聖書デウス(神)を「大日」と訳したこと、ザビエルらが仏教発祥の地であるインド天竺)から来たこと、日本人の間で「外来宗教と言えば仏教」という考え強かったことなど、複数の要因からキリスト教は「天竺教」「南蛮宗」などと呼ばれ仏教一派誤解されることも多かった布教当初、「知らず仏教用語使っていたことがキリスト教正確な理解妨げている」と認識したザビエルらは、すぐに仏教用語できるだけ廃した原語主義」を採用していくこととなる。 「インカルチュレーション」も参照 イエズス会宣教方針則り日本における宣教方針は、日本の伝統文化と生活様式尊重すること、日本人司祭司教養成して日本教会司牧させることにおかれた。これは同時代ヨーロッパ人の、非ヨーロッパ文化対す態度としては他に例をみないものであった。「適応主義」と呼ばれたこの指針によって日本での宣教順調に進んだ。しかし日本人には司祭になる能力適性もないと考えて軽視したフランシスコ・カブラル布教であった時代ポルトガル人日本人たちの間で溝が深まって宣教活動停滞したイエズス会本部からの巡察師として日本訪れたアレッサンドロ・ヴァリニャーノ各地回って実情視察した上でカブラル解任してその方針を否定従来行われていた適応主義復活命じたヴァリニャーノ日本人司祭養成急務とし、各地セミナリオ小神学校)とノビシャド修練院)、コレジオ大神学校)を設置した。これらの学校では当時学術であったラテン語日本語および哲学神学自然科学音楽美術演劇体育日本の古典必修科目として学習させていた。これは人文主義的素養重視したイエズス会教育方針よるもので、イエズス会による教育日本明治以降学校教育先取りともいえるものであった。 さらにヴァリニャーノ将来日本を担う少年たち直接ヨーロッパ見せ同時にヨーロッパ日本存在アピールしよう天正遣欧使節1582年 - 1590年)を企画イエズス会員に伴われ四人少年たち伊東マンショ原マルティノ千々石ミゲル中浦ジュリアン)はヨーロッパ各地熱狂的な歓迎を受け、使節企画大成功収めた

※この「日本での布教活動」の解説は、「日本のキリスト教史」の解説の一部です。
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