新世界 (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/17 05:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動新世界 | |
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Il nuovo mondo | |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
脚本 | ジャン=リュック・ゴダール |
製作総指揮 | アルフレード・ビニ |
出演者 |
ジャン=マルク・ボリ アレクサンドラ・スチュワルト |
音楽 | カルロ・ルスティケッリ |
撮影 | ジャン・ラビエ |
編集 | アニエス・ギュモ |
製作会社 |
アルコ・フィルム シネリッツ ソシエテ・シネマトグラフ・リール |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 20分 |
製作国 |
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言語 | イタリア語 |
前作 | 潔白 - 監督ロベルト・ロッセリーニ |
次作 | 意志薄弱な男 - 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ |
『新世界』(伊語 Il nuovo mondo)は、1962年(昭和37年)製作、1963年(昭和38年)公開、イタリア・フランス合作のオムニバス映画『ロゴパグ』の一篇として、ジャン=リュック・ゴダールが監督した短篇映画である。
概要
- オムニバス全体についてはロゴパグを参照。
オムニバス映画『ロゴパグ』は、ロベルト・ロッセリーニ、ジャン=リュック・ゴダール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ウーゴ・グレゴレッティの監督・脚本によるもので、4人の姓の頭文字からタイトルがつけられた。ゴダールは本作、『新世界』をフランスの首都パリで撮影した。パリ上空での核爆発が引き起こした世界の終焉を描いた[1]。
主演のジャン=マルク・ボリは、ゴダールが育ったスイスヴォー州生まれの映画俳優で、21歳のときにアンドレ・カイヤット監督の『黒い書類』でデビューし、本作撮影当時28歳で、ロジェ・ヴァディム監督の『戦士の休息』(1962年)撮影後に本作に出演した。アレクサンドラ・スチュワルトは、カナダケベック州モントリオール生まれの女優で、20歳のとき、ヌーヴェルヴァーグの映画監督のひとりであるピエール・カスト監督の『美しい年齢』(1959年)でデビューし、ジャック・ドニオル=ヴァルクローズ監督の『唇(くち)によだれ』(1960年)、フランソワ・トリュフォー監督の『黒衣の花嫁』(1968年)等、ヌーヴェルヴァーグの映画作家の作品に出演した。
クレジットされていないが、ミシェル・ドラーユは、アルジェリアのアルジェに生まれ、本作がほぼ映画デビュー作となり、『はなればなれに』(1964年)、『アルファヴィル』(1965年)に出演した後、リュック・ムレやトリュフォー、ジャック・リヴェット作品に出演をつづけた。ジャン=アンドレ・フィエスキは、本作で映画に初出演した後、短篇映画で監督デビューした『カイエ・デュ・シネマ』誌出身の映画作家である。アンドレ・S・ラバルトも、『カイエ・デュ・シネマ』誌出身の映画作家で、今日にいたるまでゴダールの盟友であり続け、1990年代にも『子どもたちはロシア風に遊ぶ』(1993年)、『JLG/自画像』(1995年)等のゴダール作品に出演している。
ストーリー
フランスの首都パリ。ある男(ジャン=マルク・ボリ)が、自分のガールフレンド(アレクサンドラ・スチュワルト)を含めた、自分の周りがなんだか変だと感じる。機械がおかしな動きをする、人々の話に論理性が欠けていたり、薬を大量に摂取してしまったりといったことなのだが。世界の変化に気づいた彼は、それをノートに克明に記録しようとする。
男の気づいた世界の変化の原因は、核爆発であった。パリ上空12万メートルで、人知れず核が爆発し、静かに地上を侵していたのであった。男の記録は世界の終焉の記録となった。
スタッフ
- 監督・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール
- 撮影監督 : ジャン・ラビエ
- 編集 : アニエス・ギュモ
- 助監督 : シャルル・L・ビッチ
- 音楽 : カルロ・ルスティケッリ
- プロデューサー : アルフレード・ビニ
- 製作 : アルコ・フィルム、シネリッツ、ソシエテ・シネマトグラフ・リール
キャスト
- ジャン=マルク・ボリ (男)
- アレクサンドラ・スチュワルト (アレクサンドラ)
- ノンクレジット
- ミシェル・ドラーユ
- ジャン=アンドレ・フィエスキ
- アンドレ・S・ラバルト
関連事項
註
外部リンク
- ロゴパグ - シネフィルイマジカ
- 新世界 - allcinema
- Il nuovo mondo - オールムービー(英語)
- Ro.Go.Pa.G. / Il nuovo mondo - インターネット・ムービー・データベース(英語)
「新世界 (映画)」の例文・使い方・用例・文例
- コロンブスは約500年前に新世界に到着した
- 新世界の神となる。
- 僕は新世界の神となる。
- 彼らは、原住民のインディアンがわずかに住んでいたこの新世界に世界の各地からやってきて家を気付いたのであった。
- 新世界だからな。
- すばらしい新世界.
- 新世界[アメリカ大陸]の探検.
- 新世界、旧世界
- 遠く離れた鼻孔がある新世界の猿の、遠く離れた鼻孔がある新世界の猿に関する、または、幅の広い鼻のある人間に関する
- ある分類では、カルデウエリスの亜属と考えられる―マヒワと新世界ゴシキヒワ
- 新世界の大型のスズメ
- ホオジロと、新世界スズメの一部
- 新世界ホオジロを含む、北米の小型のフィンチの属
- 新世界ヒタキ
- 中米と南米に最も生息するが合衆国とカナダにもいる新世界タイランチョウ
- 新世界回帰線の燕雀類
- 新世界ブユムシクイ
- 新世界のツグミ
- 新世界産ムクドリモドキの一種
- 新世界のカケス
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