新レギュレーションによる幕開けとは? わかりやすく解説

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新レギュレーションによる幕開け (1969年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 08:16 UTC 版)

ロードレース世界選手権の沿革」の記事における「新レギュレーションによる幕開け (1969年)」の解説

1969年 - FIMがレギュレーションを変更気筒数と段数を制限)、カワサキが125ccクラスに参戦、ヤマハがワークス活動を停止 1969年FIMレギュレーション変更したそれまで日本のメーカー膨大な開発費開発要員投入してGPマシン製作してレース参戦していたが、日本のメーカーについていける外国メーカーMVアグスタぐらいでほとんどなく、レースではいつも日本車トップ争い演じており、面白味欠けていた。その打開策として、開発費抑えるために、FIMエンジン気筒数とミッション段数制限することにした。新レギュレーション内容次のとおり -- エンジンは、50ccクラス単気筒250ccクラス以下は2気筒以下、500ccクラス以下は4気筒以下、ミッションは全クラス6段以下。 今シーズンからヤマハワークス活動停止したホンダスズキは昨シーズンから既にワークス活動停止している。膨大な資金投入して開発したワークスマシン走らないレース物足りないもので、観客数減少してしまった。このような状況日本ワークスチームロードレース世界選手権復帰するまで続く。 250ccクラスではケル・キャラザースベネリ4ストロークエンジン)を駆って世界チャンピオンになる。今シーズンは4ストローク・マシンが世界タイトル獲得した最後のシーズンとなったまた、ケント・アンダーソンらがプライベートチームとして市販ロードレーサー・ヤマハTD2(250cc)を購入して参戦した一方カワサキワークスマシン今シーズンから125ccクラス参戦デイブ・シモンズプライベートチームとしてカワサキKA-1スペシャル駆り、全11戦中8勝し、世界チャンピオンになる。カワサキにとって初の世界タイトル獲得である。カワサキ1965年1967年の日本GP125cc出走し、また1966年にはブランズハッチイギリス)において海外初挑戦果している。KA-1スペシャルは、1966年用に開発されマシンで、ギアボックス10段であったが、1969年レギュレーション合わせて6段に変更されている。カワサキは旧レギュレーション合わせて水冷V型4気筒125ccエンジン搭載したKA-21967年の日本GP富士スピードウェイ)で走らせV4エンジンの開発続けていたのだが、今シーズンから新レギュレーションになり、125ccクラスエンジン2気筒以下となったため、2気筒エンジンマシン復活させた。 1970年 - 1971年 - 1972年 - 1973年 - 1974年 - ヤマハが4クラスでメーカーチャンピオンを獲得 ヤマハが4クラス(500cc、350cc、250cc125cc)でメーカーチャンピオンを獲得する。500ccクラスでは、フィル・リードMVアグスタ)が世界チャンピオンに、フランコ・ボネラ(MVアグスタ)がランキング2位になる。またランキングトップ10のうち6台がヤマハ、2台がスズキマシンであった。350ccクラスは、ジャコモ・アゴスチーニヤマハ)が世界チャンピオンになり、ランキング10位のうち9台をヤマハ占める。残りの1台はウォルター・ビラ駆るハーレーダビッドソンアエルマッキ)。250ccクラスは、ウォルター・ビラハーレーダビッドソン/アエルマッキ)が世界チャンピオンに、ミッシェル・ルジェリエ(ハーレーダッビソン/アエルマッキ)がランキング9位になる。ランキングトップ10残りの8台はヤマハ占める。125ccクラスは、ケント・アンダーソンヤマハ)が世界チャンピオンになる。ランキング2位と6位もヤマハ獲得する50ccクラスは、クライドラーライダー選手権メーカー選手権獲得する1975年 - ヤマハが500ccクラスのライダー選手権を獲得 ジャコモ・アゴスチーニ2ストロークヤマハ YZR500駆って500ccクラス世界チャンピオンになり、ヤマハマシン初めて500ccクラスライダー選手権獲得1958年から1974年まで17年続いていたMVアグスタイタリア)の連勝止まり以後日本車駆るライダーが500ccクラス世界選手権獲得し続ける。 1976年 - バリー・シーンが500ccクラス世界チャンピオン獲得 500ccクラスで、バリー・シーンスズキ XR14 RG500駆って世界チャンピオンになる。シーンにとってもスズキマシンにとっても500ccクラス初のライダー選手権獲得である。 1977年 - 片山敬済 350ccクラス世界チャンピオン獲得、バリー・シーンが2連続500ccクラス世界チャンピオン獲得 500ccクラスでは、バリー・シーンスズキ XR14 RG500)が昨シーズン続き世界チャンピオンになる。350ccクラスでは、片山敬済2気筒エンジンTZ350(ヤマハ発動機)と3気筒エンジンTZ350(ヤマハモーターNV)をサーキットの特徴合わせて使い分け日本人初の世界チャンピオンになる。詳細は「片山敬済#1977年シーズン」を参照

※この「新レギュレーションによる幕開け (1969年)」の解説は、「ロードレース世界選手権の沿革」の解説の一部です。
「新レギュレーションによる幕開け (1969年)」を含む「ロードレース世界選手権の沿革」の記事については、「ロードレース世界選手権の沿革」の概要を参照ください。

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