3気筒エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 16:23 UTC 版)
3気筒TZ350は、ヤマハのオランダの現地法人ヤマハNVが開発・製作したマシンで、これは250ccのTZに1気筒追加して350ccにしたエンジンを搭載していた。1977年と1978年に片山敬済が走らせ、1977年に350ccクラスのチャンピオンとなる。エンジン出力は約80PS。キャブレターは当初はミクニ、その後レクトロンに変更した。これはメインジェットがなく、ニードルジェットだけで調整する仕様であった。ラジエーターはTZ750用を使用。車重は128kg(2気筒TZ350は118kg)。3気筒TZ350は直線は速いが、コーナリング性能は悪い。このような特性から、片山は、タイトターンが多いサーキットでは2気筒TZ350を、平均速度の速いサーキットでは3気筒TZ350を選んで走った。この3気筒エンジンはセッティングが合えば2気筒エンジンより10PS近い大きな出力と速度が期待できるそうである。エンジンの開発はケント・アンダーソンが担当した。 1977年型3気筒TZ350(直列3気筒、80PS) 1977年型3気筒TZ350 エンジン - 水冷2ストローク直列3気筒出力 - 約80PS キャブレター - ミクニ → レクトロン ラジエーター - TZ750用を流用 車体車重 - 128kg
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