政友会と国民党の提携・同志会の結成とは? わかりやすく解説

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政友会と国民党の提携・同志会の結成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:11 UTC 版)

大正政変」の記事における「政友会と国民党の提携・同志会の結成」の解説

山縣元老らは、政界復帰により桂園体制復活し藩閥政友会との連携による政権運営継続してゆくと見込んでいた、しかし、首相就任によって政界復帰果たしたは、内大臣就任前企図していた二大政党制構想に基づき自前政治勢力結成新党設立目論んでいた。そのため、内閣陣容は非山縣系の閣僚固めたほか、12月18日西園寺総裁訪れた際、政権運営に当たり「政友会に対して厚意は望むものの、特に希望する事項はなし」と、遠回しに政友会との連携否定的な態度をとった。つまりこの時点で、山縣率い藩閥、および政友会意図的に距離を取り始めたのである。 これをきっかけ政友会率い藩閥勢力との提携打ち切り決断憲政擁護運動肩入れするとともに桂園時代には距離を置いていた議会第二党立憲国民党犬養毅党首)との連携強めた12月27日には、野党国会議員新聞記者学者らが集まって護憲運動地方への拡大決めたその後1913年大正2年1月にかけて運動全国広がり日露戦争後重税苦し商工業者都市民衆多数これに参加した第3次桂内閣は、政見として、行財政整理推進政友会地方利益誘導政策是正)、「国防会議」による軍備拡張管理編制大権)の制度化軍務大臣文官制の導入山縣率い陸軍閥のへの牽制)を掲げる(ただし、上述海軍との対立によって、後者政権発足前に打撃受けた)。首相国内広がっている運動にも楽観的で、自らの新党構想明るみ出れば世論矛先藩閥政友会向かい自身輿論支持得られる想定していた。1月20日新聞記者集めて新党立憲同志会結成構想公表党名決定2月7日)、翌21日議会開会時、政友会内閣不信任決議案提出する機先を制して、15日間の停会命じた。そして、政友会国民党藩閥貴族院などの切り崩し工作行った一方議会停会中に更に護憲運動過熱した24日東京・新富座にて憲政擁護第2回大会開かれ会場内に3千人会場外には2万人に大群衆が詰めかけた。この時点での政治情勢としては、はすでに山縣と袂を分かっており、藩閥抑える手段として政界復帰新党結成動いていたのであるが、藩閥内の細かい暗闘知らない外部は、山縣子分である宮中に入らせ、西園寺内閣潰して政界に復帰させ、更には新党結成行っている、とみなしており、山縣だけでなくその手下である(と思われていた)も、攻撃対象となった議会再開され2月5日政友会国民党などの野党内閣不信任決議案提出政友会尾崎行雄議員有名な弾劾演説はこの時ののである。 …彼等は常に口を開けば直ち忠愛唱へ恰も忠君愛国自分一手専売如く唱へおりますが、その為す所を見れば、常に玉座の蔭に隠れて政敵狙撃するが如き挙動をとっておるのである彼等は、玉座を以て胸壁為し詔勅を以て弾丸に代へて政敵倒さんとするものではないかかくの如きことをすればこそ、身既に内府入って未だ何も為さざるに当りて、既に天下物情騒然として却々静まらない。… この趣旨説明演説の後、議会再度5日間の停会となり、議会周辺詰めかけた群衆の間では騒然とした空気になった

※この「政友会と国民党の提携・同志会の結成」の解説は、「大正政変」の解説の一部です。
「政友会と国民党の提携・同志会の結成」を含む「大正政変」の記事については、「大正政変」の概要を参照ください。

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