政友会長老とは? わかりやすく解説

政友会長老

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:49 UTC 版)

望月圭介」の記事における「政友会長老」の解説

大臣退任後立憲政友会総務復帰ひたすら党務専念した岡崎邦輔とともに長老として党内調整役進んで買って出た1929年昭和4年田中義一総裁死去した後、次の総裁めぐって党内鈴木喜三郎派・床次竹二郎派・久原房之助派・旧政友会派に分かれた望月党内分裂避けるため彼らより政治家として格上であり当時引退していた犬養毅推した望月総裁選定の長老会議に出席すると、鈴木岡崎など一人づつ廊下呼び出し犬養推薦しようと思うがどうだ」と言うと、彼らは犬養の名を出されたため何も言えなくなり賛成回った。そして望月長老会議に戻り犬養推薦提案すると、全員一致賛成の意を表した軽井沢隠居していた犬養には森恪向かい受諾取り付けたことにより、犬養政友会総裁きまった。そして憲政の常道によって政友会政権を握る事になり1931年昭和6年犬養内閣発足した1932年昭和7年犬養海軍青年将校により殺害された(五・一五事件)後、次の総裁には鈴木派と床次派が争い鈴木きまった望月岡崎三土忠造とともに順番的には床次が妥当と考えていたが、鈴木派鳩山一郎工作により党内鈴木多数となったことから、無用な争い避けるため望月岡崎が床次を説得し辞退させている。望月党内では鈴木先輩にあたるが愛党精神から鈴木立てようとした。三土によると、望月としては間接的ではあるが鈴木総裁就任後押ししたこともあり党の長老として鈴木に色々相談して欲しかったが、鈴木総裁には鳩山おかげでなったと考え望月味方思っておらず相手にしなかった。このすれ違いがのちに対立発展していった。 同年選挙絶対安定多数獲得していた政友会としては犬養内閣の次は鈴木内閣となるべきであったが、情勢、特に陸軍政党単独内閣を許さす強硬で、結局政党官僚から広く閣僚採用する挙国一致内閣決まり齋藤内閣成立した五・一五事件#後継首相の選定)。それに対し鈴木総裁以下政友会幹部会は、第64回帝国議会終了後危機的な状況終わったとして政党単独内閣目指し斎藤内閣対峙する姿勢示した。この単独内閣目指す強情派と今は挙国一致するべきとする自重派で党内分裂し望月山本条太郎仲介で一旦収まったものの、そこから鈴木派久原派の対立となってしまった。望月岡崎などが何度も仲介したが対立は深まるばかりであった1933年昭和8年第65回帝国議会前に中島久万吉商相と鈴木派中心人物である鳩山文相尽力で政民が連携することになり、これに床次派・久原派・旧政友会派が支持した望月もこれで党が一致団結すると支持した。ただ3派がその大同団結運動に加わろうとすると、鈴木派急にこの運動反対した。報復として同議会久原派の岡本一巳鳩山文相収賄暴露し党内の派閥争いがとうとう議会にまで波及した岡本のほか久原派の津雲国利西方利馬加勢したとして、岡本は党査問会で除名処分決定、津西方処分望月下総務会に一任された。望月同情し穏便に済ませよう鈴木総裁説得した失敗終わり2人とも除名処分となった不毛な派閥争いの中で鈴木総裁に不満を持った望月は、名目上会期に3人も除名者をだした責任をとるという形で衆議院議員辞表提出した。この行動鈴木派非難し久原派を擁護する行動写ったことから、久原派は活気だち、党幹部会は次第困惑した幹部会望月辞表撤回するよう説得鈴木総裁望月直に会い説得している。頑なに意思曲げようとしない望月鈴木総裁折れ大同団結何より党が団結するよう働きかけたことから、望月辞表撤回した

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