批評活動と自身の評価
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批判の対象である保守系や共産党系の人びとでも佐高の企業批判を高く評価する人は少なくない。 小泉内閣の国民的人気を決定的なものにした2001年の大相撲内閣総理大臣杯授与での賛辞「痛みに堪えてよくがんばった、感動した」に対し、その後横綱・貴乃花は故障が続き最終的に引退に及んだことから、「小泉の発言が貴乃花を追い詰めた」と小泉を非難。その後は、新自由主義経済政策を批判している。 地下鉄サリン事件などオウム真理教が引き起こした凶悪事件に対し、破壊活動防止法の適用論議が巻き起こった際には、『ニュースステーション』の取材に、同法の適用を目指す公安調査庁に対し、「公安は薬害エイズ事件を引き起こした厚生省(当時)以下」と発言している。なお、この当時佐高は公安審査委員会のメンバーの1人であり、破防法適用却下の判断を下している。 1990年代の大銀行に対する公的資金の投入に対して、激しい批判をしたことで知られる。 小渕恵三・元首相に対し、「私の郷里の山形弁では、オブチのことをオブツと発音する」と発言。その後、「ある会合で向こうから寄ってきて『あなたのように批判してくれる方も必要だ』と握手を求めてきた。驚いたし、懐の深さを感じました」とコメントしている。 『週刊現代』での作家の米原万里との対談の中で、小泉純一郎・元首相とアドルフ・ヒトラーがともに、リヒャルト・ワーグナーの熱狂的なファンであることから、小泉をヒットラーと同一視するかのような言説を展開。また、小泉についてはワンフレーズポリティクスを多用したことから「小泉単純一郎」とも。 2009年4月4日から、保守派の論客で、かつて自身が酷評したこともある西部邁とともに政治家や思想家、評論家について語る『西部邁・佐高信の学問のすゝめ』(朝日ニュースター)に出演している。 さらに、『映画芸術』(編集プロダクション映芸)で441号(2012年10月30日発売)以降連載されている対談「連続斗論」にて、西部邁と映画やテレビドラマについて語っている(司会は寺脇研)。 連続テレビ小説『おしん』(NHK)について、「(おしんの奉公地に設定された)酒田周辺では、おしんよりもっと苦難を強いられた女性が沢山いる」として、作品に批判的である。 元第一勧業銀行広報部次長だった江上剛が第一勧業銀行元会長で総会屋事件に絡んで1997年6月に自殺した宮崎邦次の遺書に「佐高さんにほめられる銀行にしてほしい」と書かれていたことを明らかにした。 映画『ディア・ピョンヤン』を撮影したことが原因で北朝鮮への入国を禁止された映画監督・梁英姫(ヤン・ヨンヒ)に対して「いいじゃない謝罪文なんていくらでも書けば」と発言し(北朝鮮及び朝鮮総聯を批判するのでは無く)朝鮮総聯に対して謝罪文を書くことを勧めた。
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