手法と道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 17:10 UTC 版)
ドラフター 平行定規 シャープペンシル 製図ペン カラス口 コンパス テンプレート (円、楕円、文字、記号など) ディバイダ 分度器 楕円分度器 消しゴム 字消板 三角定規 三角スケール 勾配定規 雲形定規 自在曲線定規 スライダー パンタグラフ 基本的な図面作成手順は、直角のコーナーと直線の側面(一般的にはドローイングボード)を備えた滑らかな表面に用紙(または他の材料)を配置する。次に、T定規として知られている滑りストレートエッジを一方の側に設置し、テーブル面を横切らせ、また紙の表面上を滑らせる。 「平行線」は、T字型の定規を動かし、鉛筆やテクニカルペンを T字型定規に沿って動かすだけで簡単に描くことができる。T形は、設定された平定規や三角定規などの他の道具を保持するために使用。この場合、ドラフターは、既知の角度をもつ1つ以上の三角定規をテーブルの端から直角のT定規に配置し、任意の角度で用紙面上に他の角度の線を引くことができる。現在の製図用テーブルには、テーブルの両側に固定支持されたドラフトマシンが装備されており、大量の紙に摺動する。両端が固定されているため、エッジに沿って描かれた線は平行が保持されている。 さらに作図者は多くの技術描画道具を使用して曲線や円を描画する。こうした道具の第一は、単純な円弧を描くために使用されるコンパスと、曲線を描くためのフランス式曲線定規で、スプラインを描く自在定規は、手動で最も曲線に曲げることができる、ゴム被覆された多関節金属である。ドラフティングテンプレートは作図者が毎回同形をゼロから再現することなく、図面内に反復オブジェクトを作成するのを支援する。これは、一般的なシンボルを使用する場合に特に便利であり、たとえば舞台芸術の設計図ならば照明デザイナーは照明器具シンボルのUSITT標準ライブラリから、複数の位置にわたる共通の什器の位置を示す必要があるからである。テンプレートは通常、特定の描画目的に合わせてカスタマイズされた多数のベンダーによって商業的な販売提供がなされていることもあるが、作図者が独自のテンプレートを作成することも珍しくない。 基本的な製図システムは、しっかりしたテーブルと道具の位置付けに常に注意が必要である。一般的な誤にはて三角定規がT定規の頂点をわずかに押し下げ、すべての角度がだめとなることなどである。ある時点で2つの斜めの線を描くなどの単純な目的でも、T定規と三角定規の動作が必要であるため、一般的に製図は時間のかかるプロセスになる可能性がある。 こうした問題の解決策は、パンタグラフ(間違って「ペンタルト」と呼ばれることもある)の応用である機械式の「ドラフトマシン」の導入であった。かなり早い作図が可能で、こうした機械には角度を変更する機能までも備えられていたため、三角定規の必要性も薄くなった。 図形の細部に関して線、円弧および円(および文字)を用紙に描画する手法の習得に加えて、作図作業は幾何学、三角図法および空間把握の徹底理解を必要とし、作図すべての場面において、高精度の要求、高次の細部への注意が必要である。 製図は、プロジェクトの担当エンジニア、建築家、または従業員(機械工など)によって行われることもあるが、通常は熟練した製図工(および/または、デザイナー)がその作業を行い、常にある程度の需要がある。
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