手法に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 16:47 UTC 版)
「歴史見直し研究所」の記事における「手法に対する批判」の解説
IHRは主流的な歴史家や学者による歴史研究を運営していると見なされておらず、むしろホロコーストが起こらなかったと立証することを狙ったエセ科学を導いているとされている。歴史に関する主導的な定期刊行物の一つである「ザ・ジャーナル・オヴ・アメリカン・ヒストリー(英語版)(The Journal of American History)」の編集委員会は、「我々はみな、道徳的・学術的理由から、歴史見直し研究所の多くの主張を嫌悪するものである。彼らの主張が歴史家のものとして真剣に捉えられることを我々は拒否する。」(2003年4月13日、18ページ) 陰謀論を風刺するサイトである「ザ・マッド・リヴィジョニスト(The Mad Revisionist)」は、自由な議論を通じて歴史的真実を求めるほかにはやるべきことがないというIHRの主張を額面どおり受けて、IHRがホロコーストを調査するのと同じやり方でアイルランドのジャガイモ飢饉を批判的に調査するためのIHRの助力を得る試みをした。「当初はザ・マッド・リヴィジョニストの意見表明の自由を支持していたが…オキーフ氏(訳注: Theodore O'KeefeはIHRの上級理事でアイルランド系)はザ・マッド・リヴィジョニストの結論をちょっと見るやいなや急に敵意をむき出しにし、ザ・マッド・リヴィジョニストはまともじゃないと呼び、その結論の報告全てを受け取っていたわけではないのに、ザ・マッド・リヴィジョニストの理論は学術的な議論の価値さえ無いという意味のことを言った。」ザ・マッド・リヴィジョニストは「ホロコースト修正主義」と「アイルランドのジャガイモ飢饉」についての理論や方法論の類似性を示したが、オキーフ氏自らが受け継いだ民族的遺産に対する忠誠心によって「彼の先祖は嘘つきで、彼と同じ民族的バックグラウンドを持つ人々はアメリカや世界の利益に反する邪悪で念入りな計画に関わっているのだという可能性」を考えることさえできなくなっていると仄めかすことでその類似性をさらに強調した。 2001年、以前IHRに雇われていたエリック・オーウェンス(Eric Owens)は、IHRのマーク・ウィバーとグレッグ・レイヴェン(Greg Raven)がIHRのメイリングリストを名誉毀損防止同盟に売りつける計画をしていたことを暴露した。
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