THE世界大学ランキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/02 09:02 UTC 版)
THE世界大学ランキング | |
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ジャンル | 高等教育 |
刊行頻度 | 年間 |
発売国 | ![]() |
言語 | 英語 |
ウェブサイト | www |
THE世界大学ランキング(ティーエイチイー世界大学ランキング、英語: Times Higher Education World University Rankings)は、タイムズ・ハイアー・エデュケーションが中心となって作成している世界大学ランキングである。2004年から始まった[1]。
特徴
評価項目には外国人教員比率や外国人学生比率が含まれており、世界大学ランキングとして、単に研究だけでなく国際性にも大きな重点を置いたランキングである。そのため、非英語圏の大学の順位が他のランキングと比べて低く出る傾向があり、特に日本の大学は国際性が低く、研究の産業活用も進んでいないため、比較的厳しい査定を受けている。日本の大学の順位が低いので、「質の評価を数で行うというのは、哲学的な誤り[2][リンク切れ]」等、国内では批判されることもあるが、世界的にはQS世界大学ランキングや世界大学学術ランキングと並び、最も信頼度の高い世界大学ランキングの一つと位置付けられており[3]、大学院への留学や外国籍企業への就職での判断材料に用いられる。
審査方法
項目 | 詳細 | 内訳 | 配分 | |
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1 | 教育 | 研究者による評価 | 15% | 30% |
教員当たり学部学生数 | 4.5% | |||
学士授与数当たり博士授与数比率 | 2.25% | |||
教員当たり博士授与数 | 6% | |||
教員当たり収入 | 2.25% | |||
2 | 論文引用(学問分野の違いを調整) | 32.5% | ||
3 | 研究 | 研究者による評価 | 19.5% | 30% |
教員当たり研究収入 | 5.25% | |||
教員当たり論文数 | 4.5% | |||
研究収入中の公的資金の割合 | 0.75% | |||
4 | 国際 | 外国人教員比率 | 3% | 5% |
外国人学生比率 | 2% | |||
5 | 産学連携 | 教員当たり産学連携収入 | 2.5% | 2.5% |
順位
(2025年版[4])
順位 | 大学 | 国 |
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1 | オックスフォード大学 | ![]() |
2 | マサチューセッツ工科大学 | ![]() |
3 | ハーバード大学 | ![]() |
4 | プリンストン大学 | ![]() |
5 | ケンブリッジ大学 | ![]() |
6 | スタンフォード大学 | ![]() |
7 | カルフォルニア工科大学 | ![]() |
8 | カリフォルニア大学バークレー校 | ![]() |
9 | インペリアル・カレッジ・ロンドン | ![]() |
10 | イェール大学 | ![]() |
11 | チューリッヒ工科大学 | ![]() |
12 | 清華大学 | ![]() |
13 | 北京大学 | ![]() |
14 | シカゴ大学 | ![]() |
14 | ペンシルベニア大学 | ![]() |
16 | ジョンズ・ホプキンズ大学 | ![]() |
17 | シンガポール国立大学 | ![]() |
18 | コロンビア大学 | ![]() |
18 | カリフォルニア大学ロサンゼルス校 | ![]() |
20 | コーネル大学 | ![]() |
2025年版では、日本の大学では東京大学が第28位[5]、京都大学が第55位[6]。
脚注
- ^ “THE世界大学ランキング 日本版QA|THE世界大学ランキング 日本版”. THE世界大学ランキング 日本版. 2025年6月2日閲覧。
- ^ “日本の大学ランキングはなぜ上がらないか”. cakes.mu (2018年9月25日). 2018年9月25日閲覧。
- ^ Aziz, Hazlina (2016年9月14日). “Strength and weakness of varsity rankings | New Straits Times” (英語). NST Online. 2021年8月13日閲覧。
- ^ “World University Rankings” (英語). Times Higher Education (THE) (2024年10月4日). 2025年6月2日閲覧。
- ^ “The University of Tokyo” (英語). Times Higher Education (THE) (2024年11月1日). 2025年6月2日閲覧。
- ^ “Kyoto University” (英語). Times Higher Education (THE) (2025年2月7日). 2025年6月2日閲覧。
参考文献
外部リンク
THE世界大学ランキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 03:32 UTC 版)
「世界大学ランキング」の記事における「THE世界大学ランキング」の解説
詳細は「THE世界大学ランキング」を参照 イギリスの高等教育専門週刊誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』が2004年から毎年秋に公表している世界の大学ランキング。元々はイギリス「タイムズ紙」が、付録冊子『The Times Higher Education Supplement (THES)』として公表していた。その後タイムズから分離し、独立した専門誌となった。2004年から2009年までは、イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社 (Quacquarelli Symonds :QS)」と共同でランキングを作っていたが、集計手法に対する批判等から、2010年からは「トムソン・ロイター社 (Thomson Reuters :TR)」と共同でランキングを作っている。それぞれ両方の機関の名前を取って、2009年までのランキングを『The Times Higher Education - Quacquarelli Symonds (THE-QS)』2010年以降を『The Times Higher Education - Thomson Reuters(THE-TR)』と呼んでいる。評価の特徴は、学問分野別の研究者によるピア・レビュー(同一分野の研究者による客観的判断を仰ぐ評価方法)に重点を置いてる。論文引用データベースはトムソン・ロイター社の「Web of Science (WoS)」を使用しているが、2008年は、オランダエルゼビア社の提供する「Scopus」を使用。「社会科学」「医学」「自然科学」「工学・情報工学」「人文科学」といった分野別のランキングも2004年から上位50大学発表している。2010年からは、大学関係者から聞いた教育研究面の評判を元にした評判ランキングも発表している。総合ランキングの発表は上位200大学。 THE-QS 2009年までの評価指標項目配分1 各国学者のピア・レビュー 40% 2 雇用者の評価 10% 3 学生一人あたり教員比率 20% 4 教員一人あたり論文引用数 20% 5 外国人教員比率 5% 6 留学生比率 5% THE-TR 2010年からの評価指標項目詳細内訳配分1 教育 研究者による評価 15% 30% 教員当たり学部学生数 4.5% 学士授与数当たり博士授与数比率 2.25% 教員当たり博士授与数 6% 教員当たり収入 2.25% 2 論文引用(学問分野の違いを調整) 32.5% 3 研究 研究者による評価 19.5% 30% 教員当たり研究収入 5.25% 教員当たり論文数 4.5% 研究収入中の公的資金の割合 0.75% 4 国際 外国人教員比率 3% 5% 外国人学生比率 2% 5 産学連携 教員当たり産学連携収入 2.5% 2.5% THE世界大学ランキングTOP10 タイムズ・ハイアー・エデュケーション世界大学ランキング 2017-2018- ベスト 10 -世界ランク大学名国1 オックスフォード大学 イギリス 2 ケンブリッジ大学 イギリス 3 カリフォルニア工科大学 アメリカ合衆国 3 スタンフォード大学 アメリカ合衆国 5 マサチューセッツ工科大学 アメリカ合衆国 6 ハーバード大学 アメリカ合衆国 7 プリンストン大学 アメリカ合衆国 8 インペリアル・カレッジ・ロンドン イギリス 9 シカゴ大学 アメリカ合衆国 10 チューリッヒ工科大学 スイス 10 ペンシルベニア大学 アメリカ合衆国 12位以下の大学や部門別ランキングについては「[World University Rankings 2018 _ Times Higher Education (THE)]」を参照
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