恋実野四天王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 16:01 UTC 版)
「恋のキューピッド 焼野原塵」の記事における「恋実野四天王」の解説
ユリ子に匹敵するLOVE力を持つ4人の事。下根以外の3人の名字は花の名前になっている。 下根 猛(しもね たける) 吉丸のクラスメイト。鼻の穴が異常に大きく、上部が平らになった非常に特徴的な髪型をしている。 吉丸に仲間のピンチを教えるなど、友人思いな面もあるが桁外れに下品な性格の持ち主で、「出前の応対にパンツ一丁で出る」、「女子更衣室に侵入する」などの問題行動が多いため、女子からは「ケダモノ」呼ばわりされる学校一の変態で、「底王(ていおう)」と呼ばれる一方、「恋実野四天王」の一人でもある。 女子更衣室に侵入した事で椿に半殺しにされ、以降は停学処分を受けていたが復帰後、かつて生徒会長の沈丁花に惚れ込んだことを吉丸達に明かす。沈丁花が恋愛禁止の理由を知り、吉丸や塵と共に沈丁花の屋敷に乗り込み、沈丁花の父親と一騎討ちを行う。結局敗北したものの沈丁花の父親の心を動かすことに成功し、晴れて沈丁花に告白する。告白自体は受け入れられたものの、沈丁花が椿以上に恋愛に疎かったため、あまり仲は進展しなかった。 椿 潔武(つばき いさむ) 恋実野中学校風紀委員長。中学2年生。「恋実野四天王」の一人。 生徒会長に次ぐ権力を持ち、付き合いたい男子2年ランキングでも1位を誇る。ユリ子同様、塵と向き合っても全く動じない唯一の人間でもある。基本的に爽やかな性格だが、校則違反者には容赦なく制裁を加える冷酷な一面を持ち、特に恋愛に関しても異常なほど嫌悪感を露わにしている。以前は刑事の父と教師の母と共に幸せに暮らしていたが、父が下着泥棒で逮捕されたのを境に母と共に逃げるように各地を転々とし、自分は異性に興味を持たず恋もしないと誓った過去を持つ。塵に対しても当初は良く思っていなかったが、かつて粛清した不良達から助けられたのを期に周囲に心を開くようになる。 その後は性格が180度変わり、自身に好意を抱いていた女子生徒と文通を始め、出所した父親とも和解する。それ以降は吉丸達を応援するようになる。 梔子 今日子(くちなし きょうこ) 恋実野中学校環境委員長。中学2年生。「恋実野四天王」の一人。 「妖精」の二つ名を持つ恋実野中学屈指の美少女であるが、コミュニケーションが苦手で頭の中は消極的な感情で満たされており、ロンシアでも思考を読むことが出来ない。恋愛相談室では終始誓いの門に代弁させる形でなければ会話が成り立たなかった。同じ恋実野中学の教師である高橋に恋心を抱いていたが、その性格ゆえにうまく伝えられるかどうか悩んでいたが、塵に諭された事で北海道に転勤する高橋に自分の思いをぶつけることに成功する。恋は叶うことはなかったが、自分に自信を持つことが出来、以前よりも明るい性格となる。 尚、梔子と高橋には吉丸とユリ子と同じく赤い糸が結ばれており、しかも比較的赤に近い色であった。 長谷川の次回作『青春兵器ナンバーワン』では、主人公達が通う高校の教師として登場している。髪型は水玉のリボンで結んだポニーテールに変わっており、コミュニケーションが苦手な消極的だった以前の性格とは打って変わって、常に笑みを絶やさない明るい性格になっており、心身ともに大きく成長をした模様。 沈丁花 彩(じんちょうげ あや) 恋実野中学校生徒会長。「恋実野四天王」の一人で、学園一の変態である下根とは、対極の存在とされる。 日本有数の財閥・沈丁花家の長女。文武両道の精神で英才教育を受け、学力は全国トップクラスでピアノ、習字、剣道、その他全てプロ級の腕前を持つ。誰に対しても優しく接する為、男子からの人気も非常に高いが、恋愛を無用と見なす父親の方針で恋愛はおろか同年代の異性と付き合うことも禁止されている。その為彼女自身も極力恋愛をしないようにしている。自身の屋敷に乗り込み、父親と一騎討ちをする下根を見て心を動かさる。決着後は父親からも認められ、下根の告白を受け止めるものの、椿以上に恋愛に疎く、誓いの門には「手を繋ぐのは20年以上先」と言われた。
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