応援の歴史とは? わかりやすく解説

応援の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/19 19:08 UTC 版)

岡田正泰」の記事における「応援の歴史」の解説

1952年ごろ、当時まだ結婚前だった妻と後楽園球場デート行き読売ジャイアンツ国鉄スワローズ観戦その際国鉄ファン余り少なさ巨人ファンからの野次酷さを見かねて国鉄応援しはじめる。ファン少な国鉄応援するにはなんとか音を大きく響かせねばならないと、家庭フライパン叩いて応援当時は今と違いプロ野球応援と言えば野次合戦中心学生野球などで見られた様な組織的な応援団による鳴り物応援皆無だったため、当初は相当な奇異まなざし見られたという。岡田フライパン以外にも中華鍋用いていた事もあり、後に横浜大洋ホエールズ応援団池杉昭次郎による銅鑼用いた応援並び金属製鳴物による応援普及する嚆矢となったまた、岡田日本プロ野球応援メガホン持ち込んだ最も初期人物である事も知られている。現在見られる様なメガホン用いたスポーツの応援は、1890年代アメリカでミネソタ大学チアリーディングにて男性部員女性チアガール応援行った事が嚆矢であり、同大学のフットボールチーム(英語版)への応援用いられた事から1930年代サッカー応援中心に急速な広まり見せ1950年代後半ごろまでにはメジャーリーグベースボールでも段ボール用いた折り畳み式メガホンや、野球場ビールを飲む成人客のおつまみや、観戦する子供達のおやつとして親しまれていたポップコーン入れ容器用いたメガホンが相当に普及していたが、ポップコーン野球場購買する習慣根付いていなかった日本では応援用いる事自体があまり知られておらず、日本国内には製造販売するメーカー当時はほとんど無い状態であった岡田テレビでメジャーリーグ映像見た時に応援席観客用いメガホン存在気付き、なんとか同じようなものが手に入らないかを試行錯誤している内に、ある日偶然工事現場設置されている樹脂製の三角コーン発見し、これを加工する事で即席メガホン自作したのである。なお、現在見られる様な両手持ったバット型のメガホンや、蝶番二分割されたVメガホン叩いて応援するスタイルは、広島東洋カープしゃもじを叩く応援元祖であるとされるが、ファン個々人メガホン持ち寄って声援を飛ばすスタイル岡田によって始められたものとされる1960年代から1970年代になり、徐々に仲間増えると「誰でも知っている東京音頭唄いいつの間にか「ヤクルトおじさん」と呼ばれるようになり一躍人気者になる。岡田当時神宮外苑トランペット吹奏練習していた大学生応援団スカウトし東京音頭演奏担当させた。これが日本プロ野球における金管楽器による応援の最も初期の事例であるとも言われている。1978年ヤクルト念願初優勝を果たすと、テレビ雑誌からひっぱりだこになった神宮球場リーグ優勝決めた時には号泣している場面テレビで映し出され岡田ファン囲んで優勝祝福した。 今では有名な傘を使って応援は、「少なファンをなるべく多く見せる」ことが目的であった国鉄時代末期1963年本拠地明治神宮球場移った頃と同時期にホワイトローズ開発した安価なビニール傘普及し始めた事がそのきっかけであったという。ある時、「次の巨人戦に傘を持ってきてください」という張り紙書いたところ、最初3人ほどが持ってきたという。当初傘は黒のこうもり傘であったが、色が黒=黒星を連想することや、物理的に視界遮られ観戦の邪魔となることからビニール傘使用するようになった(ただ、ビニール傘での応援定番になった頃に、「大人っぽく黒い傘にした方がよいかな?」とも語っていた)。現在では、小型ビニール傘公認グッズとして神宮球場売店売られており、修学旅行生などが大量に買う姿を見ることができる。ただし岡田本人生前ビニール傘公式グッズ化を批判していた、理由として「家から持って来られる物として傘を採用したので、わざわざ球場で買うことはない。それならチケット買ったほうが良い」という理由からだった。 1980年代ヤクルト低迷期にも「神様!!勝たしてください」「今日は勝ち」などのユニークな横断幕ファン選手楽しませた1990年代入ってヤクルト優勝チーム常連になっても「ファン楽しませたい」という一心明治神宮野球場足を運び、声を嗄らしてヤクルト応援し続けたヤクルトファン岡田のことを尊敬の念をこめて「オヤジ」と呼んだ今でもライトスタンドには、在りし日写真と、お供え物や花などが飾られている。

※この「応援の歴史」の解説は、「岡田正泰」の解説の一部です。
「応援の歴史」を含む「岡田正泰」の記事については、「岡田正泰」の概要を参照ください。

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