御用取次とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > 御用 > 御用取次の意味・解説 

ごよう‐とりつぎ【御用取次】

読み方:ごようとりつぎ

江戸幕府職名将軍居室御用部屋との間にあって取り次ぎをした役。側衆(そばしゅう)から選ばれた。


御側御用取次

(御用取次 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 15:28 UTC 版)

御側御用取次(おそばごようとりつぎ)は、江戸幕府の役職のひとつで、将軍近侍職にあたる。

概要

御側御用取次は、徳川吉宗が将軍に就任した時に紀州藩年寄小笠原胤次、御用役有馬氏倫、同加納久通の3名の紀州藩士が江戸幕府側衆に採用され、うち有馬、加納の両名が申次役に任じられたことに始まる[1][2]

定員は側衆から特に親任されたもの3名といわれるが[3][2]、実績から言えば1~5名であり、2名または3名の在職であることが多かった。側衆が宿直勤務をするのに対して御側御用取次は日勤であり江戸城中奥の談事部屋を詰め所とした[4]

職務は将軍の居所である中奥の総裁、将軍と老中以下の諸役人との取次役、将軍の政策・人事両面の相談役、将軍の情報源である目安箱の取り扱いや御庭番の管理などである[3]。通常の側衆が決定事項などの事務処理をするのに対し、御側御用取次は未決事項の立案・審議に参画し、時には将軍に相談無しに老中への指示を出す場合もあった。

若年から将軍の側近として行動を共にしてきた者が将軍専制のために御側御用取次に信任されるという性格がある。家禄が2千石以上の中・下級幕臣として就任するが、平の側衆と比較して側近としての信任の厚さから加増されるケースが多く、就任46名中の2割にあたる9名が万石以上の大名になり、そのうち6名が若年寄、3名が側用人、2名が老中に昇進している。

御側御用取次一覧

脚注

  1. ^ 松平 1919, p. 353-354.
  2. ^ a b 御側御用取次(おそばごようとりつぎ)/ 時代劇用語指南(2008年5月29日)”. 山本博文 (解説) / 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス. 2022年3月28日閲覧。
  3. ^ a b 松平 1919, p. 354.
  4. ^ 深井 1991, p. 340.

参考文献

関連項目

外部リンク


「御用取次」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



御用取次と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「御用取次」の関連用語

御用取次のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



御用取次のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの御側御用取次 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS