強化された機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 03:35 UTC 版)
プチコン3号で強化もしくは追加された機能の詳細を記す。 3D対応 縦横のX,Y座標に加え、奥行きをZ座標(-256≦Z≦1024)で定義する。数値が大きいほど奥に表示されるが、ポリゴンを使用することはできず、実際の奥行きはもっと粗い段階制になっている。 高解像度化 ニンテンドー3DSの画面サイズに合わせ、下画面が256×192→320×240、上画面が256×192→400×240と大きくなった。。 特殊入力機器対応 マイク・カメラ・ジャイロセンサーなど。 マイクは、MICSTART命令で入力を受け、配列で保存することができる。 ジャイロセンサーは、速度、角度を数値で取得することができる。 カメラは、元ティザーサイトの動画では紹介されていたが、実際は実装されていない。 拡張スライドパッド対応 ニンテンドー3DSの周辺機器である「拡張スライドパッド」にも対応しており、標準搭載されているスライドパッドと同様の内容を拡張スライドパッドから取得可能。Newニンテンドー3DSのCスティックとZL、ZRボタンにも対応している。 プログラムの折り返し表示 編集時、横に長いプログラムを書いても画面端で折り返されるようになった。オプションで、前作のようにどんどん右にスクロールする形にも設定できる。 単語の色分け 命令・変数・関数などでプログラムが色分けされる。配色はオプションから自由に設定できる。 編集用メモリの増加 999,999行まで対応した。さらに、一行あたりの文字数制限がなくなった。いずれも空メモリに依存する。 編集機能強化 Undo・Redo機能や複数行・一部分のコピー・アンド・ペーストに対応している。 命令のヘルプが説明書から独立 今作では説明書を開かなくても、HELPボタン (下画面右上、青色の「?」ボタン) から入力中の命令の説明をすぐに読むことができるリファレンスが搭載された。 SMILEボタン 編集中のプログラムを破壊せずとも、別のプログラムを実行可能なボタン。デフォルトで設定されているプログラムは「SMILEツール」。スマイルボタンに割り当てるプログラムは変更可能で、オプション画面から好きなプログラムに変更できる。 SMILEツール(ダイレクトお絵かきツール) SMILEボタンにデフォルトで設定されているツール。 BGM(内蔵の曲)やBEEP(内蔵の効果音)の確認をその場でできる。また、キャラクタやグラフィックや波形などを描く時、専用プログラムを読み込む必要なくお絵かきに移れる。 同時編集(マルチプログラム) ロードやセーブを気にすることなく、SLOT0〜3に、4つまでプログラムを開いておける。一つのスロットのプログラムを実行している間に他のスロットのプログラムが破壊されることもない。 ユーザー定義関数 プログラムSLOTを超えて利用可能なユーザー関数を定義できる。(他のSLOTで使用するにはUSE命令で使用可能にする必要がある) 関数の内容について、既存の命令や関数などを用いて定義し、返り値をRETURNで定め、DEFまたはCOMMON DEFとENDでそれらを挟む。 ユーザー命令 プログラムSLOTを超えて利用可能なユーザー命令を定義できる。(他のSLOTで使用するにはUSE命令で使用可能にする必要がある) 命令の内容について、既存の命令や関数などを用いて定義し、DEFまたはCOMMON DEFとENDでそれらを挟む。 プロジェクトフォルダ 前作までは「フォルダ」の概念がなかったが、今作は1階層の「プロジェクトフォルダ」内にファイルが入る。ただし、作業の為のプロジェクトはPROJECT命令かオプションから一つだけ設定し(初期設定は”[DEFAULT]”フォルダ)、BASICではその中からファイルを探し出したり、書き込んだりする。 「作品を見る」では、作業用のプロジェクトの設定にかかわらず、プログラムを実行したプロジェクトフォルダ内でファイルの探し出しや書き込みが行われる。たとえば、作業用のプロジェクト設定が「[DEFAULT]」(初期設定)で、「作品を見る」から「SAMPLE」というプロジェクトフォルダ内のプログラムを実行し、プログラム内でファイルの保存がある場合は「SAMPLE」フォルダ内に書き込まれ、「[DEFAULT]」フォルダには書き込まれない。 ユーザー作品のサーバー管理 前作までは作成したプログラムの共有はローカル通信やQRコードを利用していたが、今回はスマイルブームが用意したサーバーを経由しての共有となる。公開するプログラムを受け取る側は「公開キー」と呼ばれる文字列を入力して受け取る仕組みとなる。 サーバーとのプログラムのやり取りにはニンテンドーネットワークIDが必要。また、一つのニンテンドーネットワークIDにつき10(有料会員は100)個のスロットがあり、一つのスロットには一つのプロジェクトフォルダまたは一つのファイルが入る。そのため、プロジェクトフォルダの中にファイルをたくさん入れて公開すると、結果的には多くのプログラムを公開できることになる。また、有料会員にならずとも、3号とBIGを同一アカウントで使用することでスロットが20まで拡張される。 ワイヤレス通信 最大4人までワイヤレス通信が可能。 DETUNEの音楽ソフト(KORG_DSN-12)とのリンク それぞれのソフトに相互リンクできる機能が搭載されているわけではないので、プチコン側でリンカを組んでサウンドで同期させるという方法が取られた。 処理高速化 4Gamer記事公開時点でもmkII比で2倍。10倍を目標に開発していた。 なお、Ver.3.3.2現在、mkII比でニンテンドー3DSは3倍程度、Newニンテンドー3DSは10倍の速度となっているので目標は一応達成されている模様。 スクリーンキャプチャ Ver.3.6.0で追加された機能。SELECTボタンで撮影できる。
※この「強化された機能」の解説は、「プチコン3号」の解説の一部です。
「強化された機能」を含む「プチコン3号」の記事については、「プチコン3号」の概要を参照ください。
- 強化された機能のページへのリンク