幼馴染トリオ(メイン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:28 UTC 版)
「舞妓さんちのまかないさん」の記事における「幼馴染トリオ(メイン)」の解説
野月 キヨ(のづき きよ) 声 - 花澤香菜、演 - 森七菜 物語開始時点で16歳の主人公。元は舞妓になるために青森県から京都の屋形「市」に来たが、マイペース過ぎる性格が祟り、仕込みさん(舞妓候補)として才能が無かったために、早々に「お止め」の身の上とされ、里に返されそうになった時に、前任のまかないだった台所のおばちゃんが腰を痛めて仕事ができなくなったため、「まかないさん」として残ることになる。 子どものころより故郷のおばあちゃんに家事全般を仕込まれたことに加え、仕込みさん時代には厨房に入り浸っておばちゃんの手伝いをし続けてきたことから料理の腕は抜群で、特に家庭料理の才覚がある。そのため、時に「ごはんたべ」の機会もある舞妓たちにとっては「一番必要とする料理」を作れるまかないさんでもある。 料理以外の家事全般も得意で、仕込みさんとしての経験があることから、時にまかないのみならず、仕込みさんの仕事(屋形の掃除や舞妓たちの小物の整理や洗濯)の代理を務めることもある。 戸来 すみれ(へらい すみれ)/ 百はな(ももはな) 声 - M・A・O、演 - 出口夏希 キヨと共に屋形「市」に来た幼馴染でキヨからは「すーちゃん」と呼ばれる。周囲からは「100年に一度の舞妓になるかもしれない逸材」「とことん自分に厳しくできる子」と評されている。「百はな」という名で舞妓として店出し(舞妓としてデビューして仕事を続けていくこと)された。評価通りの努力家ではあるが、その分、舞妓としての仕事が忙しくなるにつれ、それ以外(日常生活と一般常識)に関してはおざなりになる傾向が見え隠れするようになっている。キヨの存在がそれを留めてバランスを保たせている部分があり、すみれ自身もそれを自覚しており、キヨを自身にとってかけがえのない存在として考えている。唐揚げが好物。 中渡 健太(なかのわたり けんた) 声 - 高山みなみ キヨとすみれの幼馴染の少年。ふたりとは異なり、物語序盤においては郷里である青森に進学組として残っている。面差しは柔らかいが表情に乏しく、どこか生真面目で武骨な印象を与えやすい人物。 大家族の子で盆暮れには家は兄弟や上の姉の里帰りで大騒ぎであるため、そのころは野月家にいることが多い。このような家庭環境からか様々な細かいことは気にしない大らか(あえて悪く言えば、気配りに欠ける大雑把)な性格であることが、折に触れて部分的に見られる。キヨとすみれの里帰りの際や、回想シーンなどで登場する。キヨとすみれが京都に行ってからは、1人残された野月家のおばあちゃんの様子を折に触れて見に行き、男手が必要な家事(雪かき)などを手伝っている。 青森の高校(通称:東高校)に通っており、野球部に所属。部活ではエースナンバー(背番号1)を背負い、地域で注目される気鋭の投手として地元新聞に名前と写真が載るほどの活躍を見せている。東高校の修学旅行で京都に来た時には、生来の大雑把な気質から「京都に来れればなんとかなるだろう」と考えてしまいノーアポイントメントでキヨたちに会おうとして、各所ですれ違いまくった上で花街に迷い込んだ挙句すみれ(百はな)に出会ったはいいが、いつも(地元)のノリで本名呼びしたために、百はなを動揺させて叱られることとなった。のち、すみれの尽力でキヨとも出会い、その際3人で次の夏に甲子園で会うことを約束する。しかし東高校は夏の地区大会の緒戦で敗退したため、この約束は叶えられないものとなった。 のちに、東高校のこの敗退は健太自身がマウンドに立てず、やむなく緊急登板した控え投手によって投げられたことによるものと明らかにされる。その大元の原因は健太が練習中に起こした投球の酷使による故障。長期間に及ぶ野球生活の中で経年疲労を蓄積させた上で本人はおろか指導者たちもそれを見抜けずに地域の注目を浴びたことも手伝って健太の酷使を続け、結果として限界を超えてしまったが故のものとされている。結局、この故障を原因として健太は二度とマウンドに立つことのできない体となってしまった。 体の故障後は療養とリハビリの期間を経たのち野球が出来なくなった(学校や地域が自身に期待した役割を果たせなくなった)ことを理由に高校を中退し、すみれとキヨの後を追って京都へと上る。商店街に古くからある町の洋食屋に就職してコック見習いとなり、皿洗いなどの下働きを担当するようになる。遅ればせながらもすみれとキヨと、同じ街の空の下で互いの存在を励みに、少しづつ成長していく。
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