岸和田における戦後初のアメリカ映画とは? わかりやすく解説

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岸和田における戦後初のアメリカ映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/24 15:51 UTC 版)

岸和田東宝セントラル劇場」の記事における「岸和田における戦後初のアメリカ映画」の解説

第二次世界大戦後1945年昭和20年)、セントラル映画社(CMPE, セントラル・フィルム・エキスチェンジとも)の配給するアメリカ映画上映するため、大阪府岸和田市宮本町125番地現在の同府同市宮本町16番6号)に岸和田セントラルとして開館した館主は、市内堺町1919番地1号岸和田館戦前から経営していた山口藤次郎1879年 - 没年不詳)であり、観客定員数は355名、木造二階建映画館であった。同館が立地したのは、南海電気鉄道南海本線岸和田駅西口斜め前であり、岸和田館のある堺町や、東宝三番館でありヨーロッパ映画上映した岸和田東宝劇場(のちの岸和田東宝映画劇場本町219番地経営・映宝興行および中平邦顕)のある紀州街道沿いの本町松竹二番館である第二電気館(のちの岸和田電気館北町74番地経営岩崎治良)、東宝三番館と洋画上映した山村劇場(のちの岸和田東映劇場北町74番地経営河合栄)のある北町欄干付近といった戦前からの繁華街、あるいは東宝大映二番館である春陽館(春木泉町1560番地経営夜明藤一)のある紡績工場背景とした地域ではなく駅前至近の地であった。 同館に上映プリント配給したセントラル映画社は、翌1946年昭和21年2月28日に『キューリー夫人』(監督マーヴィン・ルロイ1943年製作)と『春の序曲』(監督フランク・ボーゼイジ、1943年製作)を公開してアメリカ映画日本での公開開始同年3月28日には『ラインの監視』(監督ハーマン・シュムリン(英語版)、1943年製作)、同年4月18日には『エイブ・リンカン』(監督ジョン・クロムウェル1940年製作)と、戦時中上映できなかった未公開作品次々公開している。1951年昭和26年発行の『映画年鑑 1951』からは同館の支配人山口藤作の名が記載されるようになり、同年12月27日にはセントラル映画社解体されたため、同館は当面大映および新東宝の上映館となったが、のちに日本洋画配給整い洋画上映館もどった1952年昭和27年)には、館名をセントラル劇場改めた1957年昭和32年4月24日には、鍛治屋町繁華街岸和田大映(のちに移転して岸和田大劇経営同和興行)が開館し大映二番館として興行開始している。これによって、山直劇場岡山町127番地経営西川輝男)、吉野倶楽部下野町517番地経営山路美晴)、同年岸和田東映劇場改称した山村劇場含め、同市内映画館合計9館の時代迎える。しかしピーク短く1961年昭和36年)には山直劇場が、1962年昭和37年)には岸和田東宝映画劇場経営照屋潔)、春陽館(経営向井克巳)、吉野倶楽部経営楠原エイ)の4館が閉館し、同市内映画館は同館を含めてわずか5館に減ってしまった。1964年昭和39年)には、岸和田大映が同館至近大北町移転し鍛治屋町の元の劇場日活直営岸和田日活(のちの岸和田日劇北町195番地経営太陽企業)になり、市内映画館合計6館に微増した。この時期の同館では、1960年昭和35年)に経営者山口藤次郎から同館支配人山口藤作に代変わりしており、『映画年鑑 1964 別冊 映画便覧』からは同館の経営が「山常興行」と記されるようになっている山口藤作は、閉館時期まで同館の支配人務めた同じく「山常興行」が経営した岸和田館でも、1962年には支配人吉田常三郎から内藤禎一世代交代している。

※この「岸和田における戦後初のアメリカ映画」の解説は、「岸和田東宝セントラル劇場」の解説の一部です。
「岸和田における戦後初のアメリカ映画」を含む「岸和田東宝セントラル劇場」の記事については、「岸和田東宝セントラル劇場」の概要を参照ください。

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