審理再開とは? わかりやすく解説

審理再開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:35 UTC 版)

みどり荘事件」の記事における「審理再開」の解説

1988年昭和63年4月25日予定されていた判決言い渡しは、直前になって6月27日延期となった。そして迎えた6月27日第48回公判でも判決下されず、職権により審理再開し、輿掛が事件当夜テレビで見たという映画ビデオ検証が行われることが決まった。ただし、輿掛のこの供述については、のちに「他のテレビで見た場面混同していたことも考えられますから、もしかしたら私の間違いかもしれません」と言ったとする供述調書作成されている。 8月22日第49回公判ビデオ検証が行われた。輿掛が見たという映画は、事件当夜1981年昭和56年6月26日23時50ころからテレビ大分放映した『荒鷲の要塞』であった検証結果、輿掛が覚えていると言った酒場ドイツ軍人螺旋階段下りてくる場面」は、日が替わった6月27日0時1223秒から同1336秒の間に放映されていたことが確認された。 ビデオ検証が終わると、裁判所改め証拠調べ終了宣言し同年9月26日第50回公判検察側論告10月24日第51回公判弁護最終弁論が行われることになった弁護側は再度最終弁論で、ビデオ検証結果を、この場面最初クライマックスといえる場面で「他のテレビで見た場面混同」することはありえず、輿掛は犯行時間自室にいたこと、すなわち輿掛が犯人ではないことを示すものである主張した判決は翌1989年昭和64年3月9日言い渡されることになった

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審理再開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:44 UTC 版)

藤沢市母娘ら5人殺害事件」の記事における「審理再開」の解説

しかし弁護人が同決定不服として最高裁判所特別抗告した結果最高裁第二小法廷大西勝也裁判長)は1995年平成7年6月28日付で弁護人特別抗告認容して「控訴取り下げは有効」とした東京高裁決定取り消し控訴取り下げ無効であり、東京高裁控訴審公判再開すべきである」と命じ決定出した決定理由で同小法廷は「死刑判決対す上訴取り下げ死刑確定させる重大な法律効果を伴うものである」と指摘した上で東京高裁が行った尋問の際に被告人Fが「無罪になって自由の身になりたいから控訴取り下げ撤回する」などと意思表示をしていたことから「被告人Fは無罪希望していた」と認定したその上で被告人Fは死刑判決不服として控訴したにも拘らず控訴取り下げた当時死刑判決衝撃などにより『もう助かる見込みがない』と思い詰めており、その精神的苦痛から逃れるために控訴取り下げたことが明らかである。そのため『自己防御能力著しく制限されていた』と断定できる」と指摘した上で今回のように『判決不服があるにも拘らず死刑宣告衝撃などで精神障害生じ、その苦痛から逃れるために上訴取り下げた場合』は取り下げ無効とするのが相当である」との判断示した最高裁決定後に東京医科歯科大学教授山上晧による精神鑑定が行われ、1998年平成10年6月22日東京高裁荒木友雄裁判長)で約7年ぶりに控訴審公判再開された。同日公判では以下のような結果示した精神鑑定書が証拠採用され一方弁護人は「被告人Fは『控訴取り下げを行う能力がない』と認定されており、裁判続け訴訟能力もない」などと主張して公判手続き停止申し立てた。 「被告人Fは異常性格だが、犯行当時は特に病的な精神状態ではなかった」 「現在は被告人Fの判断能力弱まっている可能性はあるが著しいものではない」 1999年平成11年10月29日東京高裁荒木友雄裁判長)で控訴審第19回公判開かれ弁護人検察官双方最終弁論行って結審した。

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