読売新聞糾弾事件とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 読売新聞糾弾事件の意味・解説 

読売新聞糾弾事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:23 UTC 版)

狭山事件」の記事における「読売新聞糾弾事件」の解説

1974年2月8日読売新聞西部本社版紙面東京高裁における狭山裁判審理再開とりあげた際、検察側の意見陳述報道したところ、部落解放同盟中間遠賀地区協から抗議受けた。 この記事は、検察側の意見陳述として 「『石川被告人自白は完全なものとは言えないが、犯行基本的部分では、核心触れ供述をしており、十分信用できる』と弁護側の無罪論を全面否定した」 と、事実客観的に報じたのだったが、部落解放同盟中間遠賀地区協は 「狭山裁判内容歴史的客観的に説明せず、審理再開内容だけを部分的主観的に報道しており、社会的に部落問題差別観念がある中で、否定的な役割を果たすのである」 と糾弾した要は狭山事件報道にあたっては常に部落解放同盟の主張沿った解説付けよとの要求であった中間遠賀地区協は2月9日電話抗議するとともに、社側を事情聴取し、さらに遠賀町当局に「読売西部本社糾弾要綱」なる文書4000印刷させて闘争開始した。この糾弾要綱は 「現在の読売新聞社西部本社差別態度を、真に部落解放正しく実現しうる本来の新聞社へと根本的に改造し血の通った報道活動実現させる。そのためには社の幹部記者などすべての構成員遅れた意識徹底的に粉砕し正し解放意識基づいて考え発言し行動するよう、読売新聞社西部本社構成員意識改造を完全に図る」 「部落解放報道について解放同盟との協議協力確認させる」 との内容であった6月8日には北九州市職員同席のもとに糾弾会開かれ、5時間にわたり吊るし上げおこなわれ自己批判研修協議制度など5項目の要求つきつけられた。しかし思想改造事前検閲制を要求する部落解放同盟対し読売新聞社西部本社同意拒否し編集自主性主張した。 この事件につき、小倉タイムス瀬川負太郎は「これではまったく戦前新聞社襲撃した右翼論理変らないではないか。またこの通りにことが運べ憲法保障した思想・信条の自由言論・出版の自由結社の自由有名無実になってしまう」 と部落解放同盟批判している。

※この「読売新聞糾弾事件」の解説は、「狭山事件」の解説の一部です。
「読売新聞糾弾事件」を含む「狭山事件」の記事については、「狭山事件」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「読売新聞糾弾事件」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「読売新聞糾弾事件」の関連用語

読売新聞糾弾事件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



読売新聞糾弾事件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの狭山事件 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS