寒霞渓とは? わかりやすく解説

かんか‐けい【寒霞渓】

読み方:かんかけい

香川県小豆(しょうど)島にある、奇岩紅葉の景勝地星ヶ城山西方位置する。もとは鉤掛(かぎかけ)山・神懸(かんがけ)山とよばれたが、明治初期詩人藤沢南岳がこの字を当てた

寒霞渓の画像

神懸山(寒霞渓)

名称: 神懸山(寒霞渓)
ふりがな かんかけやまかんかけい
種別 名勝
種別2:
都道府県 香川県
市区町村 小豆郡小豆島町
管理団体 香川県(昭2・428)
指定年月日 1923.03.07(大正12.03.07)
指定基準 名5,名6,名10
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 小豆島北部ニ近キ山脈中ニ在リテ溪壑ニ沿ヒテ石柱アリ洞穴アリ石門アリ峭立スルモノ連亘スルモノ相参ハリ溪谷山巒ノ間点綴セルアリ中溪ヲ主トシ東溪西溪ヲ從トシ秋日ニ於テハ紅葉更ニ美觀ヲ添フ妙義山ト同シクイ集塊岩風化浸蝕シタルモノニシテ中國四國地方ニ於ケル代表的ノモノナリ
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名勝:  磐司  磐窟谷  神庭瀑  神懸山  福田寺庭園  秋保大滝  称名滝

寒霞渓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 03:45 UTC 版)

鷹取展望台の近くからの眺望
寒霞渓

寒霞渓(かんかけい)は、香川県小豆島にある渓谷。国指定の名勝

概要

星ヶ城と美しの原高原の間、範囲は東西7キロメートル、南北4キロメートルに及ぶ大渓谷で、そこに約1300万年前の火山活動により堆積した疑灰角礫岩などが、度重なる地殻変動と風雨による侵食により、断崖奇岩群を形成している。『日本書紀』にも記述がある奇勝で、元々は鍵掛(鉤掛)、神懸、神駆などの字が当てられてカンカケの名で呼ばれてきた。これはガンカケ、ガッカケなどとともに崩れた崖や絶壁などを指す語であるが[1]、これを元に明治初期の儒学者藤沢南岳が寒霞渓と命名した。

当地は、大正12年(1923年)3月7日に「神懸山(寒霞渓)」として国の名勝に指定され、また1934年瀬戸内海国立公園設置の契機となった、大渓谷とを一望できる景勝地である。ほか、日本三大渓谷美、日本三大奇勝日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」[2]等に選ばれている。新緑や特に紅葉の季節は多くの観光客で賑わう。

登山道の名所

寒霞渓表十二景
  • 通天窓
  • 紅雲亭
  • 錦屏風
  • 老杉洞
  • 蟾蜍岩
  • 玉筍峰
  • 画帖石
  • 層雲壇
  • 荷葉岳
  • 女羅壁
  • 烏帽子岩
  • 四望頂
寒霞渓裏八景
  • 鹿岩
  • 松茸岩
  • 石門
  • 大師洞
  • 幟岳
  • 大亀岩
  • 二見岩
  • 螺貝岩

施設

展望台

  • 第一展望所 - 内海湾と裏八景を望む。
  • 第二展望所 - 八角堂、かわら投げ所がある。
  • 鷹取展望台 - 眼下の層雲壇に連なる峡谷から内海湾まで一望できる。応神天皇が鷹 狩をしたと伝わる場所。
  • 四望頂展望台 - 渓谷の先に玉筍峰と烏帽子岩を望める。小豆島スカイラインに接する。

その他

ロープウェイ山頂駅付近
  • 阿豆枳島(あずきしま)神社三笠山拝殿
  • 三笠山登山道
  • レストラン
  • 建設費一億円のトイレ
  • お土産屋
ロープウェイこううん駅(紅雲亭)付近
  • バス停留所
  • 紅雲亭

所在地

〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通

交通アクセス

車・バイクで直接登ることもできる。またハイキングの場合は、徒歩またはバスで ⑤登山道入り口である紅雲亭まで行き、そこから登山道(表12景)かロープウェイを選択するのが一般的である。裏8景の登山道入り口は紅雲亭より少し下がったところにある。

交通公共機関は寒霞渓公式サイトを参照。

周辺情報

  • 星ヶ城城址、阿豆枳島神社本殿…星ヶ城山山頂が瀬戸内海の最高地点となる。
  • 四方指(しほうざし) - 小豆島で2番目に高い三角点(776m)である前ノ田(まえのた)付近の地名。四方を指しても遮る物がないという意味
  • 銚子渓 - 銚子の滝、お猿の国(銚子渓自然動物園)、仙多公峰、さくらの森
  • 石門洞(島四国18番札所) - 洞窟に建てられた山岳霊場
  • 清滝山(島四国14番札所) - 洞窟に建てられた山岳霊場
  • 宝生院(島四国54番札所) - 宝生院のシンパクは国の特別天然記念物
  • 小豆島大観音
  • オリーブ神殿と句碑の森
  • 中山地区 - 中山千枚田(棚田百選)、蛙子池、湯船の水(日本の名水百選)
  • 小豆島オリーブ公園

参考文献

  • 「しょうどしま 道草・遠足探検隊」社団法人小豆島観光協会2006年3月発行

脚注

  1. ^ 松尾俊郎古語に基づく地名の若干」『駒澤地理』第4-5巻、駒澤大学文学部地理学教室、1968年3月、1-8頁、NAID 120006612654  p.6 より
  2. ^ 21世紀に残したい日本の自然100選 1983年/(財)森林文化協会・朝日新聞社 Archived 2011年7月16日, at the Wayback Machine. 『森林文化.com』 森林文化協会 2013-4-5閲覧

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度30分54秒 東経134度17分59秒 / 北緯34.51500度 東経134.29972度 / 34.51500; 134.29972




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