密教の水源をみる 空海・中国・インドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 文学作品 > エッセイ・評論 > 日本の随筆作品 > 密教の水源をみる 空海・中国・インドの意味・解説 

密教の水源をみる 空海・中国・インド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 06:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

密教の水源をみる 空海・中国・インド』(みっきょうのすいげんをみる くうかい・ちゅうごく・いんど)は、小説家の松本清張による著作。1984年4月に講談社から書き下ろし刊行された[1]

平安時代初期の僧・空海の入前後の事情や、古代インドで成立したとされる密教の発生・伝来に関する著者の推論を交えながら、中国・インドの各地をたどる紀行エッセイ。特別番組「松本清張、密教に挑む - マンダラに宇宙を見た」(1984年3月27日放送、朝日放送制作)の取材班への同行記録となっている(取材期間は1983年5月25日 - 6月13日(中国)、1983年10月1日 - 10月13日(インド))。

内容

ナーランダの遺跡
  1. 中国篇Ⅰ 無錫福州揚州
    大運河の街・無錫/入唐の起点・福州/空海入唐の謎/大使と空海一行の行路/交通の要衝・揚州/『東征伝』の虚構
    • 日本から唐に渡った空海の実像をめぐる考察、鑑真像に関する見解など。
  2. 中国篇Ⅱ 西安蘭州
    大都・長安/「中国密教」の流れ/人の通路・蘭州
    • 長安での空海の活動、古代中国での密教の待遇をめぐる考察など。
  3. インド篇 デリーナーランダーパトナーマハーバリプラムコナーラクブバネーシュワルカルカッタ
    首都・デリー/仏教研究の中心・ナーランダー寺大学/統治手段とされた大乗仏教/インド宗教の変遷/ヒンドゥー寺院を歩く
    • 古代インドにおける宗教の特質、古代ペルシア文化との関連をめぐる考察など。
  4. 考究篇
    「インド密教」の幻影/中国密教・空海
    • 本書全体の結論。

参考文献

  • 松長有慶「清張 東アジア 密教」(『松本清張研究』第12号(2011年、北九州市立松本清張記念館編集・発行)収録)
    • 仏教学者の視点から、本書執筆時の背景や、本書で提示された仮説の2011年時点における評価について言及。

脚注

  1. ^ その後1994年に講談社文庫版が刊行されたが、さらに修正を施し注を加えた版が『松本清張全集 第65巻』(1996年、文藝春秋)に収録されている。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「密教の水源をみる 空海・中国・インド」の関連用語

密教の水源をみる 空海・中国・インドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



密教の水源をみる 空海・中国・インドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの密教の水源をみる 空海・中国・インド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS