大林寺拳法
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大陸一と言われる、歴史と伝統ある武術「大林寺拳法」を伝えている流派が大林寺である。大陸各地に同門の寺があり、各師範が武術指導を行っている。奇を衒わないオーソドックスなスタイルの武術であるが、個々の門下生により、個性的な武術の精進がされている。 気功法(きこうほう) 体内の〝気〟を充実させ瞬間的に放出し相手に打撃を与える技。人間は誰でも〝気〟をもっておりその〝気〟を何倍、何十倍の力にする中国拳法の奥義の一つ。 〝気〟を練ることにより精神や肉体が引き締まり打撃の威力が上がる。またこの状態の時の肉体は、振りかぶった角材を真っ二つに折ることができる。 使い手により威力は異なり数人を一度に吹き飛ばしたり、猛獣を〝気〟だけで服従させたりすることができる。また髪の毛や鞭のしなやかのものに〝気〟を送り込み硬直させることができる。 主な使い手はチンミ、リュウカイ、ヨーセン道士、オウドウ。 通背拳(つうはいけん) 「格闘技漫画特集」等では必ず紹介される鉄拳チンミを代表する技の一つ。 強烈な震脚と気功の力を使い、掌底打を打ち込む瞬間に自分の体重を何倍にもすることにより威力を倍増させる技。その威力は分厚い甕を粉々にしたり、数人の人間を吹き飛ばすほどである。また壁など障害物の向こう側に気功の衝撃波を送り、敵を倒すこともできるなど近距離、遠距離を問わない汎用性のある技。この技には直接相手の身体に掌打を打ち込む近距離型と、壁や頑丈な鎧の向こうに気功を撃ち抜く遠距離型の2種類の使い分けが存在し、チンミは主に近距離型をここ一番の必殺技として使用している。ザコ敵を一掃する際や、ピンチを切り抜ける時にも使われることがある。 弱点としては、連発すると体力を消費することにあり、ザコを相手にする際には一指拳などで対処している。またチンミ自身が小柄である事に加え、全力の踏み込みと同時に生み出される力を叩き込むという技の特性上、超至近距離限定の技となってしまい、通背拳以外に勝機がないような戦闘の場合は猛攻を掻い潜りながら敵の懐に飛び込む必要がある。また足に怪我を負っていたり、空中戦のようになんらかの要因で全力で踏み込みが出来ない状況でも使用は出来ない(ゲンマ戦では落馬しながら使用しているが、この時はチンミの位置がゲンマより上であった事と落下による勢いを利用する事でカバーしている)。 鉄巨人編で登場し、チンミに衝撃波による鉄巨人攻略を指南した老武道家レイメンの「衝撃波」も大きな体重移動こそないものの、原理は遠距離型の通背拳に近い技である。ヨーセン道士は残り短い余命の中でチンミに基本となる直接掌打を叩き込む近距離型のみを教えているが、本来はこの使い分けを伝授するつもりだったと思われる。(ヨーセン道士もこちらの使い方で壁の向こうの敵を倒してる場面がある)。主な使い手はチンミ、ヨーセン道士、オウドウ、ハクシン。連続通背拳(ダブルつうはいけん) 天覧武道会決勝、シーファン戦クライマックスでの極限の攻防の中で半ば偶発的に発生した技。シーファンの捻糸棍を気功を練った遠距離型の通背拳で迎え撃ち、捻糸棍で押し込まれる勢いをそのまま反対方向への回転力と踏み込みの力に変換し、棍を突き切って無防備になった身体へ近距離型の掌打を叩き込む。元々一撃必殺の威力を持つ通背拳だが、更に捻糸棍の威力までも上乗せさせる為、その威力は絶大なモノとなる。 雷神(らいじん) 大林寺拳法において、秘伝中の秘伝とされている殺人技。自分の経穴を突き気を高め、まず相手の天(額)、地(みぞおち)を突き、つづいて人(のど)を打ち抜くことで完成する。雷神を受けた相手は、必ず死亡すると言われている。大林寺拳法の奥義として師範のみ伝承されていたが、体得できたのはほとんどいなかった。ヨーセン道士が実戦で使用した際、その威力が予想を超えるほど凄まじかったため危険性が認識され、先代の大僧正により封印された。 主な使い手はチンミ、ヨーセン道士。 一指拳(いっしけん) ルウが編み出しチンミに伝授した敵の勢いを利用した拳法。攻撃している部分の力が〝陽〟であり、反対に攻撃を支えている力が〝陰〟である。相手の力が大きいほど体の反対側のひねりも強くなりここを突くことにより相手の〝陰〟の力を利用できる。相手が攻撃する前に出方を察知し〝陽〟、〝陰〟を見極める必要がある。相手に傷を与えずに倒したい場合や体力温存したい場合、ザコ戦でチンミが使う技。体力の消耗は少ないが、決まれば巨熊すら屠るほどの威力を発揮する。 三壊拳(さんかいけん) ジン・タンが使う技。両手、片足でのど、みぞおち、金的へ同時に攻撃する。 呼力流弾拳(こりきりゅうだんけん) テンドウ禅師が使う技。相手の力を利用し投げ飛ばす。相手の力やスピードがあるほど威力が高くなる。 捻糸棍(ねんしこん) シーファンが編み出した棍に強烈な回転を与えての突き。その威力はかすっただけでも肉がえぐれ、直撃すれば岩を砕くほどである
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