地上波放送の終了と新たな展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:45 UTC 版)
「パネルクイズ アタック25」の記事における「地上波放送の終了と新たな展開」の解説
2021年6月24日に、同年9月末で放送を終了することが一部で報道。制作局の朝日放送テレビも、同年9月26日で当番組を終了することを、7月2日付で正式に発表した。 テレビ朝日系列の2021年秋改編に関するスポーツニッポンの同年6月24日付記事では、放送終了の決定に至った背景として、一時は20%を超えていた当番組の世帯視聴率が近年は5 - 6%台で推移していたことや、民放業界全体が当番組のメインターゲットより若い世代の視聴者の獲得に向けた番組の制作へ移行していることを指摘。その一方で、同日付のサンケイスポーツに掲載された記事では、レギュラー放送の終了後に特別番組として復活する可能性にも触れていた。 以上の報道に対して、放送の終了を決めた朝日放送テレビ社長の山本晋也は、2021年7月14日の夏季定例社長会見で終了の理由に言及。「25枚のパネルと装置も含めて新たなクイズ番組を開発した。ずっと続いたことはみなさんからの支持があったからこそです。ファミリーで楽しんでいただく一定の役割を終えたかなと思います」と述べるとともに、「クイズ番組の草分け的存在として46年にわたり、ご愛顧いただきました。この場を借りて御礼を申し上げます」と視聴者への謝意を示した。そのうえで、「あの時間帯(日曜日午後)での放送はなくなりますが、テレビではない、地上波ではない展開があるかもしれない」「テレビの番組となると時間など制約がありますし、そういうのを取っ払って、ルールも含めて違う発展形があるんじゃないかと現場で話している段階です」として、当番組の系譜をつなぐクイズ企画を地上波以外の場で復活させることを示唆した。 番組終了にあたって、児玉司会時代にAD→プロデューサーを務めた岩城正良は「さみしいと残念という感想です。番組作りのイロハを教えてもらった」としており、また番組末期までプロデューサーを務めた秋山利謙は「残念の一言ですね。クイズ番組として完成形なので、もったいない気持ちはありますね」と、番組への思いを語った。また、長寿番組へと成長した理由については、クイズのルールを一貫したことを挙げ、秋山は「クイズが強ければ勝てるものでもなく、パネルの数で勝負が決まるので、3問しか答えられなくても優勝した人もいた。必ずしも強豪が勝つとは限らない面白さ、シナリオの分からない面白さが支持された」と分析、岩城は枠組みを変えなかったことも挙げ「どうしても新しいプロデューサー、ディレクターがつくと、とかく番組を変えたがる傾向があるが(アタック25は)それをやらなかった。ルールの根幹を変えずにやってきて、46年(6か月)続いた」と語った。さらに岩城は児玉の存在が何より大きかったことも挙げている。 地上波時代の最終回では「史上最強のチャンピオン決定戦」と銘打って、放送時間を30分前拡大(12:55 - 13:55、『新婚さんいらっしゃい!』は休止)した1時間スペシャルとして放送。過去のトップ賞獲得者のみを対象に、東日本・西日本の両ブロックで開催された予選会で、歴代最高難度のクイズを勝ち抜いた総勢12名の「チャンピオン」(ブロックごとに6名ずつ選出)が、予選(ブロック別の早押しクイズ)・決勝(通常のルールに沿ったパネルクイズ)の2ラウンド制で「史上最強のチャンピオン」の座を争った(後述)。また、最終回放送翌日の同月27日には、平日夕方の関西地区向け報道ワイド番組『キャスト』で、当番組最終回の裏側に密着した特集企画が放送され、当日夜に朝日放送テレビ報道局の公式ユーチューブチャンネルにも、この特集の動画がアップされた(2代目司会の浦川は参加しなかった)。 なお、朝日放送テレビでは当番組の地上波放送終了後も、当番組の放送枠での全国ネット番組の制作を継続。終了後最初(2021年10月)の改編からは、『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST』(改編前まで毎週土曜日の深夜=日曜日の未明に関西ローカルで放送してきたジャニーズWESTの冠番組)を全国ネット番組に昇格させたうえで、当番組の放送枠に組み込んだ。
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