嘉南大圳とは? わかりやすく解説

嘉南大圳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 01:00 UTC 版)

嘉南大圳(かなんたいしゅう、台湾語発音:Ka-lâm Toā-chùn、中国語拼音: Jianán Dàzùn)とは、1930年(昭和5年)に竣工した台湾で最大規模の農水施設であり[2]日本統治時代の最重要な水利工事の一つである。


  1. ^ (繁体字中国語)烏山頭水庫暨嘉南大圳水利系統 文化部文化資産局 国家文化資産網
  2. ^ a b c d 呉(2010)200ページ
  3. ^ 王萬邦『台灣的古圳道』 遠足文化、2003年、ISBN 9572856103


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嘉南大圳

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八田與一」の記事における「嘉南大圳」の解説

「嘉南大圳」も参照 1918年大正7年)、八田台湾南部嘉南平野調査行った嘉義台南両庁域も同平野区域に入るほど、嘉南平野台湾の中では広い面積持っていたが、灌漑設備が不十分であるためにこの地域にある15ヘクタールほどある田畑は常に旱魃危険にさらされていた。そこで八田民政長官下村海南一任の下、官田渓のせき止め、さらに隧道建設して曽文渓から引き込んでダム建設する計画上司提出し、さらに精査したうえで国会提出され認められた。事業受益者が「官田渓埤圳組合(のち嘉南大圳組合)」を結成して施行し半額国費賄うこととなったこのため八田国家公務員立場進んで捨て、この組合付き技師となり、1920年大正9年)から1930年昭和5年)まで、完成に至るまで工事指揮した。そして総工費5,400万円要した工事は、満水面積1000ha、有効貯水1億5,000m3の大貯水池烏山頭ダムとして完成し、また水路嘉南平野一帯16,000kmにわたって細かくはりめぐらされた。この水利設備全体が嘉南大圳(かなんたいしゅう)と呼ばれている。ダム建設に際して作業員福利厚生充実させるため宿舎学校病院なども建設した爆発事故翌年には関東大震災起こり予算削減為に作業員解雇しなければならなかった。八田は、有能な者はすぐに再就職きるであろうと考え有能な者から解雇する一方で再就職先の世話もした。 2000年代以降烏山頭ダム嘉南平野潤しているが、その大きな役割今は曽文渓ダム中国語版)に譲っている。この曽文渓ダム1973年完成したダムで、建設計画自体八田よるものであったまた、八田の採った粘土砂・礫使用したセミ・ハイドロリックフィル工法コンクリートをほとんど使用しない)という手法によりダム内に土砂溜まりにくくなっており、近年これと同時期に作られダム機能不全に陥っていく中で、しっかりと稼動している。烏山頭ダム公園として整備され八田銅像と墓が中にある。また、八田顕彰する記念館も併設されている。

※この「嘉南大圳」の解説は、「八田與一」の解説の一部です。
「嘉南大圳」を含む「八田與一」の記事については、「八田與一」の概要を参照ください。

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