句読点コード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 08:51 UTC 版)
通常、原文はヘボン式ローマ字にして入力する。入力時に、句読点、重要語句、記号および数詞は専用コード (Punctuation Codes) を用いて2文字または3文字のアルファベットに置き換えた。 アメリカ国務省からの文書等、原文が英文の場合はパラフレーズ処理なしに原文のまま打鍵していた。これは危険な行為である。パラフレーズ 原文の意味を崩さない程度に書き換えて暗号化すること。または、翻訳された文を回覧する際に書き換えておくこと。具体的には固有名詞を代名詞に言い換える、略語を用いる、文節を入れ替えるなどのテクニックがある。 句読点コードは、1939年にニューヨーク日本総領事館で米国に盗写された。ほとんど更新されなかったと見られる。 秘匿が重要目的ではなく、利便性や文字数の短縮が狙いと思われる。単語用コードには語呂合わせの痕跡が残る。 受信(翻訳)側は、通常のローマ字ではありえない綴りが現れたらコードと判別する。 仮に句読点コードが盗写されることなく定期的に更新され、英単語も変換の対象になっていれば、総合的にパープルの強度は高まる。 例1. 文章記号用コード(例えばFYCが“第○電”を意味する)コードCLVXAIUEOFA Rep.Ind. 4thRep. ホ (e) 1 漢字の始まり 閉括弧」 外国語の始まり 挿入 FI 仮名の始まり 1stRep. 5thRep. イ (d) 2 codetext 外国語の終り FE ⇔ 仮名の終り 2ndRep. 6thRep. ロ (c) 3 FO 極秘 館長符号取扱い 括弧( 3rdRep. 7thRep. ハ (b) 4 FY 第○電 至急 部外秘 閉括弧) 漢字の終り 括弧「 = (a) 5 CF 中黒・ アクセント' ウムラウト付き 第○電 LF 副段落sub¶ コンマ, スペース % VF チルダ~ ブランク コロン: XF 第○電 % セミコロン; 例2. 文章記号用コードコードCFLFVFXFC 段落¶ 引用開始 a L 番号付き段落 先頭は大文字 b 引用終り V アポストロフィ' c ハイフン- X d 省略記号. 複々段落sub-sub¶ スペース 例3. 単語用3文字コードコード原語BKW 米国 BTN 別電 DNP 電報 HSN 方針 GTS 月 KMT 機密 KNK 関係 KNR 訓令 KWM 極めて KYD 貴電 PKR に於ける PTK に付いては PYC 了 PYT に於いて QRQ 予め RYW 了解 SQS 差当り TLC 対応 WDN 往電 WMT を以って 例4. 数詞用コードコード原語ZR 0 BB 1 DD 2 MS 3 YN 4 RK 6 SY 7 HQ 8 KZ 9 JBB 11 JDD 12 JYN 14 MJS 23 RJK 26
※この「句読点コード」の解説は、「パープル暗号」の解説の一部です。
「句読点コード」を含む「パープル暗号」の記事については、「パープル暗号」の概要を参照ください。
- 句読点コードのページへのリンク