北見競馬場とは? わかりやすく解説

北見競馬場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/17 22:04 UTC 版)

北見競馬場

競馬場正面口
施設情報
所在地 北海道北見市若松306番地
開場 1974年7月
閉場 2006年11月27日
所有者 北見市
管理・運用者 北海道市営競馬組合
収容能力 7120人
コース
周回 直線(ばんえい)
馬場 ダート(直線200m)
テンプレートを表示
北見競馬場付近の空中写真。1977年撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

北見競馬場(きたみけいばじょう)は、かつて北海道北見市にあった地方競馬競馬場

競馬場概要

  • 所在地:北見市若松306番地
  • 駐車場:無料(2000台)
  • 収容人員:7120人
  • 名物として『ばんば焼』(今川焼)があった。

旧北見競馬場は現在の東陵公園周辺にあった[1]。1948年には開催初年度となる道営競馬(現・ホッカイドウ競馬)を北見で開催した記録があり、平地競走用周回コースも確保され、1957年までは平地競走も行っていた。その後1974年7月に現在地へ移転した北見競馬場は当初よりばんえい競馬専用となっており、4市開催時で唯一、平地競走を併催できない競馬場だった[注 1]

2006年度限りで北見市がばんえい競馬開催から撤退したため、2006年11月27日の開催をもって休止された後はばんえい競馬・ホッカイドウ競馬の場外発売所として使用していたが、2009年7月4日より新場外発売所「ミントスポット北見」での場外発売を開始[2]、北見競馬場での場外発売は2009年6月29日で終了した[3]

跡地の一部は下水汚泥の堆肥化施設として活用することが決まっている他、北見工業大学のオホーツク地域創生研究パーク・地域と歩む防災研究センターが開設されている[4][5]

歴史

戦前は「野付牛競馬場」として地方競馬を開催していたが、戦後地方競馬が公営競馬として復活すると、北見市は競馬場を改修、「北見競馬場」として北海道が主催する道営競馬(現・ホッカイドウ競馬)と北見市が主催する市営競馬を開催した。当時の競馬場は北見市東陵町(現在の東陵公園周辺[1])に所在していたが、1974年に現在地に移転した。

道営競馬は1948年から開催されたが、1965年に撤退した。当初は平地競走を開催していたが1951年からばんえい競走も開始。平地競走は出走馬不足により1956年に廃止された。

市営競馬は1953年から開催されたが、1989年に道内で市営競馬を主催していた4市(旭川市岩見沢市・帯広市・北見市)による一部事務組合である北海道市営競馬組合が発足。4市に所在する競馬場でばんえい競走を開催していたが、売上の減少による累積赤字増加のため2006年に存廃が議論され、結果帯広市が単独でばんえい競馬の開催継続を決定、北見市を含む3市は競馬開催から撤退。これに伴い北見競馬場・岩見沢競馬場・旭川競馬場でのばんえい競馬開催は休止され、組合も2007年3月で解散した。市営も当初は平地競走とばんえい競走を行っていたが、平地競走は1957年に廃止され、長らくばんえい競馬専用の競馬場として親しまれてきた。

コース概要

ここではかつて行われていたばんえい競馬のコース[6]について記述する。

  • 全長:直線200m、セパレートコース
  • 第1障害:高さ1.1m、長さ10.5m
  • 第2障害:高さ1.6m、長さ17m
  • スタート〜第1障害36m、第1障害〜第2障害65m、第2障害〜ゴール71.5m
  • 第2障害の勾配こそ緩いものの、障害後からゴールにかけて距離があるうえ約1メートルの登り勾配が続くことから、パワーと持久力が要求されるとされる。
  • 現在、これらの構造物はすべて撤去された。

アクセス

タクシー

  • 北見駅から約15分。若松スキー場&北見ファミリーランドから約5分

脚注

  1. ^ 長らく平地とばんえいの併催を行っていた帯広競馬場岩見沢競馬場では1997年をもってホッカイドウ競馬が撤退したため、その後はばんえい競馬のみとなった。残った旭川競馬場も2006年でばんえい競馬の開催を終了したため、同一の競馬場における平地とばんえいの併催は終焉を迎えた。

出典

  1. ^ a b 国土地理院ホームページ「地図・空中写真閲覧サービス」のUSA-M588-30
  2. ^ 北見場外発売所(ミントスポット北見)オープニングイベント”. ばんえい十勝 (2009年6月30日). 2009年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月14日閲覧。
  3. ^ さよなら北見競馬場イベント 6月28(日)・29日(月)”. ばんえい十勝 (2009年6月22日). 2009年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月14日閲覧。
  4. ^ 「屋根型林道」普及へ 北見工大模擬実験スタート 北海道建設新聞社・2018年12月1日・2019年1月6日閲覧
  5. ^ 北見工大に防災研究センター開所 NHK・2019年5月28日・2019年6月2日閲覧
  6. ^ コース紹介”. ばんえい競馬オフィシャルホームページ. 2006年6月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年3月17日閲覧。

参考文献

  • 『きたみけいばのあゆみ』 北見市 1974年

関連項目


北見競馬場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 05:42 UTC 版)

競馬の歴史 (北海道)」の記事における「北見競馬場」の解説

北見地方網走支庁)の競馬1897年8月常呂郡野付牛現在の北見市)において護国神社完成記念して祭典余興競馬開催されたのが最初とされる現在の野付牛公園附近にあった牛馬市場敷地を、軍兵員が鎌で草刈り馬場とした。当時の兵に馬はいなかったため、網走郡網走現在の網走市)から駄馬駆り出して行われ騎手大半アイヌ人だったという。その後1906年から1908年にかけて網走牛馬組合による競馬開催され記録がある。 一方現在の大空町である網走郡網走町女満別でも大正時代初期には高薄農場において草競馬が行われ、女満別村分村された翌年1922年村営による春秋2回の競馬始まっている。 1927年地方競馬規則公布されると、その開催地を巡って野付牛町女満別村競合するとなった議論の末、網走に近い女満別決定し女満別競馬場において1928年6月から北見畜産組合による地方競馬開催されたが、同年には野付牛町でも上常呂現在の北見市東陵町であり、現在の北見市常呂とは別)の野付牛公設グランド現在の東陵公園)において役馬能力品評会称してばんえい競走が行われ、1929年にも野付牛町主催祭典競馬が行われている。この競馬では優勝馬投票により景品券が発行されるなど地方競馬類似行為行っていたとされ、地方競馬出走していた馬も参加していたという。 しかし女満別競馬場網走野付牛から遠方だったこともあり成績不振で、1932年秋には上常呂野付牛競馬場移転野付牛では悲願となる地方競馬開催始まったが、1939年軍馬資源保護法公布されたのに伴い廃止された。 戦後1947年北見市荒廃していた競馬場改修、北見競馬場と改め北海道馬匹組合連合会主催による地方競馬復活した間もなく1948年の新競馬法による道営競馬北見市競馬が行われ、1965年道営撤退競馬場1974年北見市若松移転したが、2007年廃止された。 詳細は「北見競馬場」を参照

※この「北見競馬場」の解説は、「競馬の歴史 (北海道)」の解説の一部です。
「北見競馬場」を含む「競馬の歴史 (北海道)」の記事については、「競馬の歴史 (北海道)」の概要を参照ください。

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