三田育種場競馬とは? わかりやすく解説

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三田育種場競馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 01:23 UTC 版)

三田育種場競馬(みたいくしゅじょうけいば)は、1877年(明治10年)から1890年(明治23年)ごろまで東京三田四国町(現在の住所では港区3丁目の大部分と競馬場の南側は芝5丁目NEC本社ビル敷地を含む一帯)にあった三田育種場内の競馬場で行われていた競馬。三田育種場競馬場は競馬場としては特異な形状の一周長さ1.1キロメートルのほぼ円形のコースを持つ競馬場で、当初は馬匹の改良を目的として農務局が競馬を行い、1880年(明治13年)からは興農競馬会社が社交の場を兼ねて多くの観衆を集めて洋式競馬を催した。馬券は発売されなかったものの、かわりに富くじ付き前売り入場券を発売したため一般の多くの観客が集まったが、1882年(明治15年)富くじが禁止されたため廃れていった。明治10年代から20年のかけての日本では横浜根岸競馬上野不忍池競馬と比べると規模は小さかったものの、天皇を含む多くの上流貴族が集う三田育種場競馬は華やかな祭典であった[1][2]


  1. ^ a b c 立川2008、71-86頁
  2. ^ 日本中央競馬会1967、24-31頁。
  3. ^ 牛山1992、343-344頁。
  4. ^ 日本中央競馬会1967、24-27頁。
  5. ^ 立川2008、71-72頁
  6. ^ 日本中央競馬会1967、27頁。
  7. ^ 日高1998、37頁。
  8. ^ 立川2008、72-73頁
  9. ^ a b c 立川2008、73-78頁
  10. ^ a b 立川2008、82-84頁
  11. ^ 立川2008、84-85頁
  12. ^ 立川2008、85-86頁
  13. ^ 日本中央競馬会1967、31頁。


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