勅撰和歌集とは? わかりやすく解説

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勅撰和歌集

主名称: 勅撰和歌集
指定番号 2513
枝番 00
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 12帖、9冊、11
時代区分 鎌倉室町
年代
検索年代
解説文: 勅撰和歌集は『古今和歌集』に始まり、『新続古今和歌集』に到る二十一代集撰集された。本件は、和歌宗家である冷泉家伝存する勅撰和歌集の古写本および断簡等をまとめたものである
 撰集順に略述する。①『古今和歌集』(1、以下括弧内数字は撰集順の番号)は、平安時代後期断簡だんかん】に始まり室町前期までの写本がある。注目されるものに、文永四年(一二六七)書写奥書のある貞応二年本がある。貞応二年本は、藤原定家貞応二年に嫡孫二条為氏与えたもので、二条家和歌証本となった原本伝存しないが、本書定家本から直接写した古写本である。また、古今和歌集』『後撰和歌集』『拾遺和歌集』をまとめた定家本三代集鎌倉時代後期小型古写本三帖が、江戸時代製作の蒔絵箱に収められている。②『後撰和歌集(2)は、鎌倉時代後期から室町時代後期までの写本定家本である。なかに一条冬良奥書本がある。③『金葉きんよう和歌集(5)室町時代後期写本。④『詞花和歌集(6)室町時代後期写本。⑤『千載和歌集(7)室町時代中期写本。⑥『新古今和歌集(8)鎌倉時代後期室町時代中期写本奥書文明十五年の宗巴奥書がある写本もある。⑦『新勅撰和歌集(9)南北朝時代から室町時代までの断簡。⑧『続後撰和歌集(10)南北朝時代断簡。⑨『続古今和歌集(11)上巻のみの一冊であるが、鎌倉時代後期になる古写本玉葉ぎょくよう和歌集(14)は、本文三分の一ほどしか残されていないが、ほぼ撰集と同じ鎌倉時代後期思われる雲母引【きらびき】の雁皮紙がんぴし】を用いた美本である。間批【あいへ】ぎして古筆切にした痕跡があり、上部焼け焦げがある。焼け痕のある典籍は、御文庫内でこれのみであり、他所よりの収納うかがわせる新千載和歌集(18)は、室町時代前期写本光覚奥書によると、興福寺西南院光淳から光覚への譲渡本である。冷泉家西南院僧侶入門誓紙があり、門弟寄贈本と思われる。巻第十以降欠けてはいるが、奥書から応永三十一年一四二四)以前写本である。新後拾遺和歌集下』(20)は、至徳四年(一三八七)の写本吉田兼右本の祖本である。また、西南院門弟寄贈本もある。
 附『代々勅撰次第書』は『万葉集』から始まり続後撰和歌集』までの天皇撰者等を建長七年一二五五)にまとめたものである
 本件は『古今和歌集』から『新後拾遺和歌集』まで一三の勅撰和歌集を伝存する。その中に、『古今和歌集貞応二年本系統や『続古今和歌集』『玉葉和歌集』『新後拾遺和歌集』の重要な古写本があり、断簡でも撰集時期と近いものがある。
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書跡・典籍:  前右衛門佐源経仲歌合  剣門妙深墨蹟  劉子  勅撰和歌集  勝鬢経  北〓居簡墨蹟  北〓居簡墨蹟




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