劇団天球
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「アクタージュ act-age」の記事における「劇団天球」の解説
※『銀河鉄道の夜』を演劇化して上演する。 明神 阿良也(みょうじん あらや) 巌に見出された劇団天球所属の舞台男優。21歳。10月10日生。 百城ほどの知名度はないが、あらゆる賞を総ナメし、演劇界の怪物憑依型カメレオン俳優と呼ばれる。狩人役を演じるために狩猟免許を取って狩りを行うなど徹底した役作りで役を掴み、それを舞台上で観客に丁寧に伝えることに長ける。景と似通った演技方法だが数歩上を行き、他人の演技に対する指摘も的を射ている。周囲の物事を自身の役に取り入れることを「喰う」と表現する、役者を「臭い」で形容するなど、普段は独特の世界観と言動が目立つ変人だが、それすらメディアに評価される。またデリカシーなく相手を逆撫でするような発言を悪気なく発する為、初対面の者相手に反感を買われやすい。アルコールに関してはほぼ耐性がなくひと口飲むだけで卒倒してしまう。 巌に拾われるまではほぼ浮浪者のような生活を送っており、その後も演劇に興味を示さなかったが、巌を訪ねてきた若かりし星アリサの出立に魅入ったことで役者を志すようになった。 「銀河鉄道の夜」では唯一生者として乗車するジョバンニを演ずる。公演初日の本番直前に巌危篤の報を聞き動揺するも、景の叱咤で気持ちを立て直し本番を迎える。舞台では景と同等レベルの没入した演技を見せるが、没入するあまり景の演じるカムパネルラを通して死にゆく巌を重ねてしまい、台本にない行動を取ってしまう。しかし巌から託された思いと劇団という居場所や仲間たちがいることを思い出したことで役に溺れることなく、公演初日を乗り切り無事成功させる。 「羅刹女」ではサイド「乙」の孫悟空役を演ずる。 青田 亀太郎(あおた かめたろう) 劇団天球所属の舞台男優。愛称は「亀」。22歳。11月8日生。 普段から他人に対して軽口で絡み、ボケやノリツッコミをする劇団のムードメーカー。三坂からは特にぞんざいに扱われる。演劇ではユーモラスなキャラクターを活かし、主役を引き立たせる「脇役」として定評があり、巌からも「舞台上では阿良也と張り合う」と評価される。 「銀河鉄道の夜」ではザネリを演じる。 三坂 七生(さんざか ななお) 劇団天球所属の舞台女優。23歳。誕生日は3月7日。 キツい目つきと辛辣な言動でやや取っつきにくい印象を与えるが演技に対する思いは熱く、劇団仲間から「詐欺」と称されるほどのガラリと印象の変わる演技を行う。ノンアルコールでも酔う。 強気な性格と言動で学校では孤立気味だったが、巌の舞台に出会い、彼に直談判して劇団天球入団を決めた。そのため巌演出の舞台に人一倍強い思い入れを持ち、舞台を成功させることで巌に少しでも長く演劇界に留まってもらいたいと思っている。その思いから急遽キャスティングされた景の才能を試そうと、汽車の中を演じるエチュードを出題する。 「銀河鉄道の夜」では乗っていた客船が沈没し、銀河鉄道に乗ることになった少女を演じる。 巌 裕次郎(いわお ゆうじろう) 世界的にも有名な舞台演出家。男性。78歳。誕生日は6月2日。身長は176センチメートル。血液型はB型。喫煙者であり、煙草の銘柄はピース(20)。 感情を臭いと表現し臭う役者しか使わない信念を持ち、物を投げたり罵声を浴びせて指導するなど非常にスパルタな演出指導を行う。黒山の依頼で景を「銀河鉄道の夜」にキャスティングする。 そもそも劇団「天球」は、自分のせいで星アリサの役者人生を終わらせてしまった罪滅ぼしとして立ち上げたものであり、劇団が軌道に乗ってきた際にはアリサを役者として起用とするも断られている。 末期の膵臓癌を患うも劇団員達には隠し、「死」の演技指導を施すためカムパネルラ役の景のみに明かす。治療に専念するよう景に言われるが「俺の死で舞台がよくなりゃそれでいい」と、最期まで演出家としての仕事を全うする。 病の激痛に耐えながら劇団員たちの指導を行っていたが、公演初日にとうとう危篤状態となってしまい、薄れゆく意識の中で劇団員たちと共に過ごした幸福を噛み締めながら眠るように息を引き取った。
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