初代 NHW10/11とは? わかりやすく解説

初代 NHW10/11(1997年 - 2003年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:31 UTC 版)

トヨタ・プリウス」の記事における「初代 NHW10/11(1997年 - 2003年)」の解説

1997年12月岩崎俊一による「21世紀間に合いました。」のキャッチコピーが示す通り世界初となる「量産ハイブリッド自動車」として誕生開発責任者(チーフエンジニア)は、後にトヨタ自動車会長となる内山田竹志務めた開発プロジェクト名は「G21プロジェクト」。CMキャラクターには歌手谷村新司起用されていた。 サイズ小型5ナンバー4ドアセダンで、デザイン歴代セリカなどを手がけたトヨタアメリカデザイン拠点であるCALTY担当し未来からやってきた車」のイメージ相応しエクステリア構築する外観当時としては珍しいフロントグリルボンネットシームレスつないだデザイン採用した。これは単にデザインだけではなく空気抵抗減少にも大きく寄与している。また、車両全高大きくとって着座位置高くすることにより、乗降容易に、かつ車内居住空間有効に使えるようにしているが、これは当時セダンとしては革新的なパッケージングであった足回りでは専用の超軽量鍛造アルミホイール装着し、さらにその上に空気抵抗低減のための樹脂製のホイールカバーを装着するという珍しい手法採用している。なお、これは2代目3代目4代目にも引き続いて採用されている。 インテリア最大特徴としてセンターメーターがあるが、当時はまだ採用車種少なく話題呼んだまた、5.8インチマルチインフォメーションディスプレイを始めからインテリアデザイン盛り込む設計がされたのも、同時期にデビューしたハリアーとともに初めての試みである。これらは後の乗用車全般インテリアデザイン大きな影響与えた。なお独特の駆動方式走行中でもエンジン停止するなど)から、タコメーター水温計省かれている。 駆動ユニットTHSToyota Hybrid System)と呼ばれミラーサイクル方式1NZ-FXEガソリンエンジンと、1CM永久磁石同期モーター併用して動力発生する1CM型はマイナーチェンジ時に改良され2CM型となる。 発表当初燃費は28.0km/l(10・15モード)であり、当時同程度ガソリンエンジン車と比較して驚異的なものであったその後の改良により、最終モデル燃費は31.0km/l(10・15モード)に達している。 販売価格215万円と、車格が近い8代目・E110型カローラセダン)の「1.5SEサルーン」が152.7万円2WD4速AT車での場合)で販売されていた時代1997年-1999年当時)としては決し安くはなかった。しかし、ハイブリッドシステムコストからすると原価大きく割り込んでいると見られ、「215万円バッテリーだけの価格」や(前述キャッチコピーからか)「21世紀へgo (5)語呂合わせ」等と噂された。 最初期量産型ハイブリッド車であるため、走行性能動力性能)はこの当時総排気量1,000cc以下の小型車とほぼ同等であり、バッテリー不具合を心配する人も多かったか年間の販売台数最大でも2万台を超えることはなく、モデル末期には1万台を割り込んでおり、2代目のような大ヒット」や3代目のようなスマッシュヒット」は記録しなかったものの、ハイブリッド乗用車史の基礎築き上げるには十分な販売実績残した一方で後述通り2代目以降3ナンバーとなり、2代目プリウス以降トヨタハイブリッド乗用車は主に3ナンバーとなったため、トヨタの5ナンバーハイブリッド乗用車アクア登場まで、更に初代プリウス流れを汲むノッチバックセダン型5ナンバーハイブリッド乗用車はカローラアクシオハイブリッド(NKE165型)の登場まで一時期途絶える事になる。

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