初代 DW系とは? わかりやすく解説

初代 DW系(1996年 - 2002年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:00 UTC 版)

マツダ・デミオ」の記事における「初代 DW系(1996年 - 2002年)」の解説

当時のミニバンブームへ追随する形で既存コンポーネント活用し短期間開発市場投入された。全長コンパクトカー範疇留めながら、2列座席で荷室広く採ったシンプルな小型ワゴンである。ミニバンブームの渦中で、機械式駐車場全高1,550mmまで)に入れない高さのモデル続出し実用問題になっていたことから、車高機械式駐車場に入るぎりぎりに設定された。シートフルフラット化が可能で、荷室拡大時には同車クラス超えた収容力があり、コンパクトカー中でもスペース実用性確保最大限追求することが設計主軸となっている。 構造スタイルとも機能的な道具」に徹した一種素っ気ないくらいの実直さバブル崩壊後世相マッチし直接競合するクラス大衆車限らず上級車軽自動車からもユーザー移行するなど、市場における幅広い層の支持得た自動車ジャーナリストにも好意的に受け止められ日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞、およびRJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞している。マツダはこの初代デミオヒットによって経営危機辛くも脱しデミオは「マツダ救世主」「(1990年代における)マツダカンフル剤」「神風」とも評された。 短期間低コスト開発されたため、ベースにはフォード・フェスティバ、およびオートザム・レビュープラットフォーム系統である既存形のマツダDWプラットフォーム使用した。なお当初レビュー後継車種として企画開発されていた。原設計極めて古いものであったものの、操縦安定性念入りにチューニングテスト繰り返されており、結果としてレスポンス良いハンドリング実現している。エンジンレビューおよび2代目フォード・フェスティバ同様、1,300ccSOHC16バルブエンジンと1,500ccSOHC16バルブエンジンを搭載する。ただし、燃料供給電子制御キャブレターから、EGI電子制御燃料噴射装置)へ改良されており、1,300ccはネット83馬力、1,500ccはネット100馬力向上していた。駆動方式前輪駆動FF)のみで、トランスミッションは、5速MTと、1.5L車に電子制御式4速AT、1.3L車は当初3速ATの設定で、これらもフェスティバ、レビューと同様である。1.5L車は「GL」から始まる2グレード、1.3L車は「L」から始まる4グレード発表され全てのグレードMTとATが選べた(計12車種)。 当初バックドアにはキーシリンダーやアウタードアハンドルがなく、開けるためには運転席脇のレバー操作するしかなかった。これは、販売価格抑えるため大半グレード集中ドアロック設定されなかったことから、多くの他車種と同様、バックドアロック忘れを防ぐためにこのような設計となっていた。のちにキーシリンダー付き押しボタン式オープナー装備され車外からバックドア開けられる変更となり、運転席脇のレバー廃止された。 車体形状は「自由形ワゴン」と称する小型ステーションワゴン」で、販売当初は「新ジャンルワゴン」としていた。「小さく見えて大きく乗れデミオ」や、「SMALL & BIG」のキャッチコピー付けられていた。また、自動車検査証記載される車体形状は「ステーションワゴンとなっている(後述2代目についても同様)通常マーチ等のコンパクトなハッチバック車の登録は「箱型」であり、このことからも、荷室収容力強く意識したモデルであることがわかる。 旧オートラマを含むフォード店向けには「フェスティバ・ミニワゴン」(略称フェスティバMW)の名称でOEM供給された。 なお、本モデル海外でMazda121(オセアニア向け4代目)として販売されていた。詳しくマツダ・オートザムレビュー参照されたい。 前期型 1.3LX Fパッケージ 前期型 1.3LX Gパッケージ(新CI前期型 1.3LX Gパッケージ(新CI中期型 1.3LX Fパッケージ 中期型 1.3LX Fパッケージ 中期型 1.3LX Gパッケージ 中期型 1.3LX Gパッケージ 後期型(1.3 L) リア後期型

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