内藤大助対亀田大毅戦にて
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「亀田史郎」の記事における「内藤大助対亀田大毅戦にて」の解説
2007年10月11日に行われた内藤大助対亀田大毅のWBC世界フライ級タイトル戦では、リング上で相手に罵声を浴びせて威嚇するなどの場面があったほか、試合後半から終盤にかけて、大毅に対して、故意のバッティングやサミングなどの反則行為を行えと不適切な指示を出した。兄の興毅も反則行為を促す不適切な指示をした。 それを確認した視聴者などからTBSに、12日午前9時までの約半日の間に電話857件、電子メール628通もの抗議が届いた。JBCにも非常に多数の抗議・問い合わせが集中し、12日、倫理委員会を15日に開き史郎を含めた亀田一家を処分を検討することを決めた。 12Rの「レスリング行為」による減点3は日本のボクシングタイトルマッチでは前例のない出来事であり、一連反則行為について15日の倫理委員会でJBCは、史郎トレーナーのセコンドライセンスの無期限停止を決定した。その他、所属する協栄ジムの金平会長に3か月のクラブオーナーライセンスの停止、セコンドについた興毅に厳重戒告、次男・大毅に1年のライセンス停止の処分を決定した。 17日、これに対する謝罪会見を開き、反側指示をしたことを問われた際に「反則行為を指示していません」と言うと記者から具体的に何を言ったのかと聞かれると「とりあえず最後はポイントも取られているから悔いのないように戦えと。後はどう捉えようがそっち側(マスコミたち)は自由やけど俺らは言うてません」と反省の言葉を述べる一方で「どう捉えようがそっち側は自由やけど」の発言が示すように開き直りともとれる発言をしたことが反省の態度が見えないなどと世間から更なるバッシングを受けることになり、24日金平会長から再度謝罪会見を行うよう指示され、25日に一家で会談が行われ、翌日26日の会見に姿を現さなければ協栄ジムを解雇するという旨を伝えられる。 26日金平会長の指示通り2度目の謝罪会見を開くことになったが、史郎は出席せず長男の興毅が代わりに謝罪した。史郎自身は所属ジムである協栄ジムを辞職しボクシング界での一切の活動を行わないことを宣言した。だが2度目の謝罪会見で興毅が謝罪したのに父である史郎自身が出席しなかったことでさらなる批判に晒されることになった。史郎は2度目の会見を開くよう金平から言われると「わしはああいう場所は苦手やな」と話し、会見へ出席すると言った興毅に「亀田家を代表して長男のお前が行ってこいや。わしはああいう場所は苦手や」と発言し、2度目は出席しない意向を示した。ジャーナリストの櫻井よしこは「父として人間として卑怯者だと思う。卑怯者というのは卑怯者以外何者でもない。本当に唾棄すべき存在だと思う」と厳しい論調で切り捨て、会見を伝えたJ-CASTニュースの記事のコメントには「よく子亀一人で会見させたよな。責任感がない」と史郎の対応への批判コメントまで出された。その一方で興毅に対しては小倉智昭は「興毅は立派だったですよ。筋を通しているし、このくらいでどうですか」と会見での興毅の姿勢を評価するコメントを出し、スポーツジャーナリストの片岡亮は「リニューアルされた」「不良少年じゃないですけど、立ち直って更生するというのは日本人が大好き」「逆にすごい人気ある選手になる可能性もある」と風向きの変化について解説するなど同情する声が多かった。
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