公害患者の自殺とは? わかりやすく解説

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公害患者の自殺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 12:05 UTC 版)

四日市ぜんそく」の記事における「公害患者の自殺」の解説

納屋地区男性自殺 1966年7月10日に第2四日市コンビナート内の大協石油付近納屋地区に住む76歳になる男性が「病気完治する見込みがなくて喘息いっこうに良くならない。どうしてこんなに苦しまなけれならないのだ」と喘息発作何度も嘆いていた。入院していたが「死ぬなら自分の家で」と自分から退院して死ねばもいらずに楽になれる」「死んだ仏様になって見守りたい」と遺書残して自殺した納屋地区男性公害苦による自殺3日後の国会審議でも取り上げられた。 「九鬼喘息やってみろ」と遺書書いた男性自殺 1966年7月14日四日市公害対策協議会」によって自殺した男性の追悼集会が開催されて、追悼集会で「自殺した男性の死を無駄にするな」と書かれたプラカード持って行進したり、1967年2月に、 第3コンビナート誘致して建設工事埋立て工事許可する議案強行採決された 四日市市議会傍聴し公害反対訴えていた男性が、1965年発足した四日市公害患者を守る会」の副会長務めていた。公害と戦う四日市市民の中心となっていた60歳になる四日市公害患者を守る会の副会長であった四日市ぜんそく公害病)の認定患者男性甘納豆作っている岡女堂の主人であった亜硫酸ガスへの逃避行繰り返して鈴鹿山脈側の菰野町四日市市中部地区行き来して疲れ果てていた。1967年6月13日に「ああ、今日も、空気が悪い」の一言残して自殺図り加害者企業への怒り公害対策取締りをしない四日市市へは「平田佐矩市長四日市経済発展をするために四日市コンビナートが必要と嘘をついた」と不満を記した日記と「九鬼四日市市長喘息やってみろ」と市長を恨む遺書残して喘息を苦にして自殺するなど、ついに公害での死者出た明らかになったのは、この2件であるが、その他の自殺者については表にはならず不明である。公害患者を守る会副会長だった自殺した菓子製造業営み男性首つり自殺する10日前の日記に「午後5時よりスモッグがひどい。亜硫酸ガスのために咳がやまず。弁当つくって早々に我が家飛び出し空気綺麗な所へ逃げる。ああ残念。家にいたくてもさびしい所に行かねばならない。くやしい。九鬼市長ゼンソクやってみろ。わかるだろう。公害影響死にたくない」と記されていた。 その他の自殺精神的な公害問題 この他に、公害裁判後の1985年1月5日には、三重郡楠町四日市公害認定患者女性52歳)が病気を苦に、自宅の庭で灯油かぶって焼身自殺をしている。公害被害者僧侶によって公害企業呪い殺す「公害企業主呪殺祈祷僧団」が組織され祈祷が行われた。 伊勢新聞1972年9月3日地域記事では、四日市市患者死亡するのは、例年決まって夏の終わりから晩秋にかけての時期に多い。医療関係者公害問題関係者は「夏バテ身体弱体化している状態で、秋口涼風刺激され発作起きやすくなっているのでは」とコメントをして、公害原点であると言われる汚染地区磯津地区でも、北西風が吹く秋口から初冬にかけての季節汚染ピークであった

※この「公害患者の自殺」の解説は、「四日市ぜんそく」の解説の一部です。
「公害患者の自殺」を含む「四日市ぜんそく」の記事については、「四日市ぜんそく」の概要を参照ください。

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