伝説の自販機本とは? わかりやすく解説

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伝説の自販機本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 21:35 UTC 版)

Jam (自販機本)」の記事における「伝説の自販機本」の解説

高杉弾」および「自販機本」も参照X-magazine Jam』(以下『Jam』)は日大芸術学部中退した高杉弾山崎春美隅田川乱一八木眞一郎佐内順一郎ヒッピー風の若者たち数人によって1979年3月創刊され、わずか10か月終刊した自販機本である。 『Jam』は自動販売機介した特殊な形態販売されたため、正規取次ルート乗って店頭に並ぶ通常の雑誌とは違って内容制約がなく、独自の編集方針からナンセンスかつアナーキーな常軌を逸した誌面徹頭徹尾にわたり展開された。その先鋭的な内容から本誌は「伝説の自販機本」と呼ばれる至っている。 なお本誌流通エロ本体裁取っているが、実際表紙グラビアだけエロで、中身編集者が「面白い」と判断したことを「冗談」「悪ふざけ」「オナニー&メディテーション」という無意味なコンセプトのもと手当たり次第詰め込んだ奇怪極まる内容となっており、抜き目的エロ本としては全く機能していない。また誌面ではドラッグから皇室臨済禅神秘主義前衛芸術幻想文学カルトムービーインディーズパンクオカルトプロレスヘタウマパロディサイケデリックニュー・ウェイヴビートニクスーフィズムフリーミュージック英語版) までカウンターカルチャー縦横無尽取り上げ知性諧謔狂気冗談猥雑ポップアナーキー入り混じるパンク誌面展開しポルノグラフィサブカルチャー合体した唯一無二世界観築き上げた。 特に創刊号では「ドラッグ特集」「東京関西のパンクシーン」「臨済と普化対話」「女性器拡大ポスター」「女体ジャム塗りたくったヌード」などを取り上げたが、極めつき当時人気絶頂だった山口百恵自宅から出た使用済みナプキンほか約40点のゴミ大々的公開した爆弾企画芸能人ゴミあさりシリーズであった。この企画によって『Jam』は「伝説自販機エロ本」として神格化された。 ちなみに漫画コーナーでは「ガロ系」「ヘタウマ」「面白主義」を代表する漫画家渡辺和博青林堂ガロ3代目編集長1984年発表著書金魂巻』において現代代表的職業31種に属す人々ライフスタイル服装行動などを金持ち貧乏人両極端分けて○金・○ビ」とネーミングして1984年度第1回流行語大賞受賞)と、当時漫画家をやめていた蛭子能収青林堂ガロ1973年8月掲載入選作「パチンコ」でデビュー後、わずか数年断筆)を連載陣に起用し、特に蛭子編集長高杉弾山崎春美依頼により『Jam』で実質的な商業デビュー果たしている。

※この「伝説の自販機本」の解説は、「Jam (自販機本)」の解説の一部です。
「伝説の自販機本」を含む「Jam (自販機本)」の記事については、「Jam (自販機本)」の概要を参照ください。

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