代表選手選考を巡ってとは? わかりやすく解説

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代表選手選考を巡って

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 06:27 UTC 版)

谷亮子」の記事における「代表選手選考を巡って」の解説

2007年4月8日福岡国際センター開催された、リオデジャネイロ世界選手権代表選手選考をも兼ねた選抜体重別の決勝において、筑波大学福見友子出足払で有効を取られ敗れた大会後強化委員会では48kg級代表選考巡って約2時間にも渡って紛糾した結果として、ここ2年国内外大会出場していなかったものの、過去の実績考慮されて谷が代表に選ばれた。今回世界選手権では北京オリンピック出場を得るために5位以内に入る必要があり、その目的達成するためにも計算できるということになったこの際に谷自身は、「ああ終わったなと思ったのに、選ばれちゃった。私はいつまでやったらいいんですかね」と発言していた。その一方で、あくまで北京オリンピック目標だったので、じっくり体作りをするために2007年できれば休んでおきたかった。なので、今回敗戦も「万全じゃなかったから仕方ない」と冷静に構えていたという。 谷を選出した点について強化委員長吉村和郎は、「ただ世界選手権に出るだけでいいなら、若手を出す。しかし、目指すのはあくまでも金メダル。それを考えると谷のほうが金メダルに近い。われわれの選考信じてほしい」「世界で戦うということは想像を絶する重圧と戦うこと。(世界選手権で) 負けてよくやった、ということはない。勝ち方を知っているベテランならメダル確実に獲ってくれる」「谷の動きは同じ階級選手にはまねができないし、このままで終わるヤツではない」 と選考理由述べたまた、吉村大会3か月前のインタビューで、「若手3人(福見友子三井住友海上山岸絵美渋谷教育学園渋谷高校中村美里)の力ではまだ谷に追い付き追い越すのは難しい。例え谷に勝ったとしても、彼女たち世界で戦えるのかという話になる。やはり大方の見方では(代表は)谷になるだろう」とも語っていた。 勝利しながらも代表に選ばれなかった福見は、「悔しいけどコーチ方々がそう判断したのなら仕方ない」と語ったまた、強化委員1人であり、筑波大学福見指導していた山口香は、「(強化委員による)多数決なら(代表選出は)微妙だった。トータルではまだ認められない部分がある、と本人伝えます」とコメントした。しかし、山口はこの代表選考にどうしても納得がいかず、スポーツ仲裁裁判所提訴することも考えていたという。一方、谷は後のインタビューで、「確かに彼女(福見)は国際大会活躍していましたけど、私にはそれまで積み上げてきた実績ありましたなんというのかな、当時国内大会では、優勝する選手というのが毎年異なっていた。福見選手は、翌年北京五輪予選でも結局決勝まで残れなかった。世界相手に戦うという点においては安定感兼ね備わっていなかった。だから、リオデジャネイロ世界選手権北京五輪も代表には私が選ばれたのではないでしょうか。」「(ライバル思える選手がいなかったからこそ)私が一度二度負けたぐらいで代表から落選するはずはないという考えが私自身中にあったのは事実です。」との見解示した外部からこの選考批判する声も少なくなかったが、当時雑誌近代柔道編集長務めていた桐生邦雄は、今大会が「代表選手選考最終選考会」とテレビ新聞喧伝されていたことから、一般人のみならず柔道詳しくないマスコミ関係者にも、今大会で勝った選手が代表に選ばれるという先入観持たせてしまったのが問題であると指摘した続けて強化委員会代表選考にあたっては、今大会始め講道館杯や冬季ヨーロッパ遠征における国際大会など選考対象となる大会をあらかじめ指定しており、今大会の結果のみで代表を決めるという申し合わせはしていない加えて指定され大会成績以外に「これまでの実績」も加味され上で総合的に判断して代表を決定するという基準設けている以上、今回代表選考も特に問題はないとの見解示した。さらに続けて柔道選考方法外部からは非常に理解されくいものの、対人競技である関係上、陸上競技競泳などと違って客観的な記録基準にした選考方法採用できない側面有している。しかしながら誤解できるだけ招かないように改善する余地残っているとも付け加えた2008年4月6日福岡国際センター開催された、北京オリンピック代表選手選考をも兼ねた選抜体重別の決勝において、谷は三井住友海上山岸絵美対戦して先に送足払効果取ってリードしながら、巴投大外返で有効2つ取り返され逆転負け喫した。しかし、昨年世界選手権優勝した実績など踏まえて谷が代表に選出された。女子代表監督日蔭暢年は、「谷はディフェンスがよく、ディフェンスからのカウンター狙え試合巧者。これは他の選手比べて際立っているという判断で代表に選出した決勝敗れたが、コーチ陣見解は、『ここは谷』で一致した」と選出理由説明した一方、谷が2年連続決勝敗れながらも代表に選出されたことから、昨年同様に物議を醸し出すことになり、世間からはもっと透明性のある選考を望む声が噴出した強化委員山口は、世間納得する明確な選考方法として、ポイント制度の導入提案した各大会付与ポイントをあらかじめ公表しておけば、選考レース一般人にも一目瞭然となり、誤解が減る結果につながる。「今回が、国内で代表を選べる最後になるかも。最終選考会で勝てない代表を、五輪勝たせることができるのか。それは強化体制の問題」と山口語ったまた、柔道サイト eJudoは、「全柔連選抜体重別を数ある選考大会のうちの一つ位置づけているが、その一方で最終選考会という冠をも付けている。そうである以上は、この大会で敗れた選手選考することに世間決し納得しないだろう。にもかかわらず、わざわざ誤解を招く要素声高に宣伝していることに、選手第一ではない外部事情垣間見みえる」とも指摘した(なお、国際柔道連盟2009年から世界ランキング制度本格的に導入して各階級における選手間の序列明確化した。このランキング基づいてオリンピック出場資格得られる選手国際柔道連盟主催国際大会におけるシード選手決定することになったまた、女子柔道強化選手への暴力問題受けて2014年からは国内でもポイント制度を導入することが決まった。しかし、このポイント制度は「あくまで参考とする一つ指標であって最終的に強化委員会判断によって代表選手選考されるとしている)。

※この「代表選手選考を巡って」の解説は、「谷亮子」の解説の一部です。
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