人事管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:25 UTC 版)
防衛医科大学校卒業生は、全員が医官として自衛隊で勤務することになるが、卒業後9年以内に退官する場合は、教育に要した経費(卒業後の勤務年数によって異なるが、最高で約5000万円程度)を国庫に償還することになっている。しかし医官の補職では、たとえ病院(自衛隊病院)であっても臨床経験を十分に積むことが困難であり、医師としてのスキルアップに不安がある等の理由から、3分の1の者が9年の年限を待たずに退官している。 自衛隊の高級幹部ポスト(将補以上)に占める医官の割合はわずか6.7%である。換言すれば、医官として任官しても将補以上に昇任できるのはごく一部であり、このことが後述する医官の早期退職の一因になっていると指摘する声もある。 自衛官が出世をねらえば、幹部学校指揮幕僚課程(CGS、海空ではCS)に入校したいが、医官で入校した者は過去に数名しかいない。CGS卒業者の3割は将官への栄達が約束される。陸上自衛隊の場合、衛生学校の幹部特修課程 (FOC) も出世コースだが、2011年現在の時点で入校した医官はいない。事実上、防衛医大研究科が出世コースになっているようである。以前は、防衛医大卒業生が増えたために、研究科を卒業して博士(医学)の学位を持たない者は、方面総監部、師団司令部、旅団司令部の医務官(旧陸軍の軍医部長に相当する)には補職されない時期もあったが、現在は研究科卒業生以外の医官が補職されるケースも増えてきた。 医官は男性社会である自衛隊の中では比較的女子が進出しているようで、女性では佐伯光が3自衛隊初の女性将官となった(最終階級は海将補、2003年3月退官)。 また、昨今の医師不足の状況下において、多数の病院が医官を引き抜き(ヘッドハンティング)をしている。医師が欲しい病院と上記の通り給与、昇進、技術面での悩みがある医官の利害が一致し、自衛隊での医官不足が生じている。外での研修先病院に引き抜かれることが多い。また、国庫返還金も病院側が負担する場合がある。 ごく希であるが、駐屯地業務隊衛生科長(2佐~1尉)よりも高位の階級に昇任する場合も存在するが、指揮系統上階級が下位の衛生科長が階級が上級の医官に命令する現象も一部存在する(例:小規模駐屯地の業務隊で衛生科長1尉に対して衛生科に配属された医官が3佐という現象等)。なお、「指揮代理に関する訓令」(平成12年6月27日防衛庁訓令第80号)により、自衛隊では医官であっても部隊等指揮権を承継しうる。 また、厚生労働省をはじめとする行政官庁に採用された医師・歯科医師である官僚のことは医官とは呼ばず、医務官や医系技官と呼ばれる。
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「人事管理」の例文・使い方・用例・文例
- 人事管理システムについて複数の業者から相見積もりを取る
- 会社に提出された書類は人事管理の目的にのみ使用されます。
- 従業員を雇用し、訓練をし、配属する事と人事管理に対して指針を決めることに責任のある部署
- モビセントリック人事という,企業の人事管理法
- 職階制という人事管理制度
- ノーメンクラトゥーラという名簿を通して行う党人事管理法
- 職能資格制度という人事管理制度
- 企業において,個性管理という,社員の個性に合わせた人事管理
- 人材の質に重点を置く人事管理
- 企業において,人材の情報を収集し登録して活用する人事管理
- 企業で,能力目録システムという,人事管理システム
- 企業グループ全体にわたる人事管理
- 人事管理を人数本位ですること
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