互換性の種類とは? わかりやすく解説

互換性の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:42 UTC 版)

互換性」の記事における「互換性の種類」の解説

互換性はその性質により、以下のような種類がある。 相互互換性(英語: Interchangeability) 機能・性能などが類似しており、相互に置き換え可能なこと。交換可能性とも呼ばれる前方互換性(英語: Forward compatibility新しシステム向けのデータなどが古いシステムでも使用できること。 後方互換性(英語: Backward compatibility) 古いシステム向けのデータなどが新しシステムでも全て使用できること。 上位互換性(英語: Upper compatibility, Superset) 機能・性能グレード上位製品が、下位製品機能有すること。 下位互換性(英語: Lower compatibility, Subset機能・性能グレード下位製品が、上位製品機能有すること。 後発製品それ以前発売されているものよりも機能性能優れていることが多く後発製品後方互換性上位互換性有することがよくある。後から発売された製品以前発売された製品廉価版であるときなどにこれは成り立たない逆に先発製品が、前方互換性下位互換性を持つこともある。 上位互換という表現は英語から輸入されたものであるが、英語圏においてはupper compatible/Lower compatibleという言い方一般に使われず、Forward compatiblity などが通常である。 2000 年代中頃までは、下位互換=後方互換性の意味任天堂ソニーMSなどによって使用されており、今とは意味が逆であった(下位互換がより新し製品)。 英語ではFoward compatibility/upward compatible, Backward compatibility/downward compatible と対になっているが、日本語ではdownward compatibeを下方互換とせず、下位互換としてしまったために、意味の混乱起きている。 下位互換=下位に対して互換性、という本来の意味が、時を経て下位有する互換性という使われ方変わっていった。転じて上位互換上位が持つ互換性という意味になった。 しかし上位のものに対して上位互換性を持つ、と表現する自体同語反復的(トートロジー)で、逆の意味取られることもしばしば起こる。そもそも上位互換性、という表現自体互換性上下は無いのだから微妙である。単に「互換である」でいいし、新しいものが普通は優れているのだからわざわざ上位と言う事はやはりトートロジーである。本来は、英語の出典ならって上方互換/下方互換呼称すべきだった。 これらの語はしばし混同される前方後方時系列についてであり(前方未来を後方過去意味し一般的な前後逆になる)、上位下位機能および性能比較である。何を比較するか、そしてどちらを比較基準にするかを取り違えることのないよう明確にするべきである。 単に従来よりも性能いいことを「上位互換」と称するのは正しくない。(アナログローテク誤用同じく) またソフトウェアにおいては異な規格間で仕様互換がある場合上位集合互換性を持つものを「スーパーセット」と呼び部分集合互換を持つものを「サブセット」とも呼ぶことがある例えば、データ形式1つであるYAMLJSONのスーパーセットであり、JSONYAMLサブセットであったり、画像形式1つであるMNGPNGのスーパセットであるなど。なお、制約集合と、「その制約満たす何か」の集合では、サブセットとスーパーセットの対応が逆になるため、この集合ベース考え方もまた混乱の原因になりやすい。敢えて単純化した例を示すと「0以上の整数」と「0以上の整数で、かつ、3の倍数」を比較すると、前者のほうが制限の数は少なくサブセットであり)、一方でそれが意味している整数自体は、後者のほうがサブセットになっている

※この「互換性の種類」の解説は、「互換性」の解説の一部です。
「互換性の種類」を含む「互換性」の記事については、「互換性」の概要を参照ください。

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