後方互換性
別名:後方互換,バックワード・コンパチビリティ,旧製品との互換性
【英】backward compatibility
後方互換性とは、互換性(コンパチビリティ)の区分のうち、より新しい製品が既存の(古い)製品を扱うことができることを特に示す区分である。
後方互換性は、言い換えれば、旧製品に対して互換性を持っている新製品の性質である。例えば、CDが再生できるDVDドライブは、CDの規格に対して後方互換性がある。CDもDVDも再生できるブルーレイドライブは、CDおよびDVDの規格に対して後方互換性を持つことになる。オフィススイートの新バージョンは基本的に旧バージョンで作成した文書を問題なく扱うことができるよう設計されており、これも後方互換性の確保と形容することができる。
後方互換性は新製品を話題の中心に置いた表現であるが、これとは逆に旧製品を話題の中心に据えて「より新しい製品でも扱える」ことを述べる場合は「前方互換性」と表現される。
互換性
後方互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 10:00 UTC 版)
ext4ファイルシステムはext3およびext2に対する後方互換性を持つ。すなわち、ext3およびext2ファイルシステムをext4ファイルシステムとしてマウントすることができる。その場合でも、わずかにパフォーマンスの向上が見られる。なぜなら、ブロック確保アルゴリズムなどの新しい機能はext3やext2でも使用できるからである。
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後方互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 23:50 UTC 版)
「NT File System」の記事における「後方互換性」の解説
仮想DOSマシン上で動作するソフトウェアに対して、ファイル システム上で一意なパス名であることを保証した8.3形式ファイル名を保存することができる。この機能は任意に有効・無効を設定することができるので、NTFSのファイルシステム最適化の代表的なものとされるが、非推奨とされていた。Windows 7では有効・無効をボリューム単位で設定できるようになりシステムボリュームでは有効、データボリュームでは無効といった運用が可能となった(フォーマット時の規定値は有効)。Windows 8ではパフォーマンス上の理由により8.3形式のファイル名は非推奨となりフォーマット時の規定値がシステムボリュームを除き無効となった。 原則としてファイル名の大文字小文字は区別されるが、サブシステムがこの機能の有効無効を選択している。Win32サブシステムではファイル名の大文字小文字は区別されず、ファイル名の大文字小文字が異なるファイルを上書きした場合は、最後に使われたファイル名のファイルが保存される。POSIX・Interixサブシステム・Windows Subsystem for Linuxではファイル名の大文字小文字は区別され、ファイル名の大文字小文字が異なるファイルは上書きされず別のファイルとして保存される。 さらに高度な応用としてファイル システム フィルターを備え、ファイルシステム機能やファイルシステム上の名前空間を任意のソフトウェアでオーバーライド(継承)できる。この機能をもとに圧縮機能・暗号化機能・ファイル変更ジャーナル・スナップショット機能・クォータ機能をサブシステムを含むユーザー プロセスからは何ら変更の無いアクセスで利用できる透過的な実装が行われたほか、サードパーティによるファイル システムに対するフォレンジック監査の実装などに活用されている。
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後方互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 04:35 UTC 版)
Micro-ATXはATX規格に対する後方互換性が確保されている。例えばMicro-ATXマザーボードを取り付けるネジ穴の位置は、ATXマザーボードの該当ネジ穴と一致しており、I/Oパネルも同一であるためATX用のケースにも取り付けることができる。また通常電源コネクタも共通なためATX用電源を使用することができる。チップセットに関しても、従来の2チップ構成(ノースブリッジ、サウスブリッジ)、あるいは現在の1チップ構成いずれも、マザーボードメーカーは製品シリーズで共通のチップセットを搭載し、フォームファクタ毎の制約を除くと、電源フェーズ、オンボード機能のグレード、Wi-Fi、コネクタ数など付加価値のみによる差別化がほとんどである。
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後方互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 14:07 UTC 版)
「Linux Standard Base」の記事における「後方互換性」の解説
LSBは、バイナリ互換で安定したソフトウェアベンダから独立したABIを作るよう設計されている。後方互換性を達成するために、それぞれのそれに続くバージョンは純粋に追加的なものとなっている。言い換えると、インタフェースは加えられるのみで、除去されない。LSBは、LSBからインタフェースが除去されるときのためにアプリケーション開発者に十分な時間を与えるため、インタフェース廃止ポリシーを適用している。 これは、開発者にLSB中の全てのインタフェースに頼ることを許し、驚きなしに変更を計画し、周知する時間のためのものである。インタフェースは、3つのメジャーバージョンか、約11年、"deprecated"とマークされた後にのみ除去される。 LSB 5.0は、それ以前のバージョンとの後方互換性を壊した初めてのメジャーバージョンである。
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